平成うきよの覚え書き

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「爆轟(バクゴウ)」ッテなによ

2011年06月13日 | Weblog

以下転載
三月十四日に東京電力福島第一原発3号機で起きた水素爆発は、衝撃波が音速を超える「爆轟(ばくごう)」と呼ばれる爆発現象だったことが、財団法人エネルギー総合工学研究所(東京都港区)の解析で分かった。発生した水素の量の違いで、1号機より破壊力が高い爆発が発生したという。

 3号機の爆発は、灰褐色のきのこ雲のような煙が上空約三百メートルまで立ち上り、海外の一部では「核爆発」説も流れた。白煙が横方向に噴き出すような形の1号機の爆発に比べて格段に規模が大きかった。同研究所は、経済産業省から委託を受けて開発したシミュレーションソフトを使い、水素がどのように爆発したかを解析した。


 3号機は三月十三日午前二時四十分、原子炉の燃料棒を冷やす注水機能が停止。燃料棒の周囲の水が温まって水蒸気となり、燃料棒を覆うジルコニウム合金と水蒸気が化学反応を起こし、大量の水素が発生した。

 水素は酸素と反応すると爆発し、空気中の水素濃度が18%を超えると爆轟現象が起きやすくなるという。3号機では最終的に五百四十キログラムの水素が発生。原子炉建屋最上階での濃度は約30%となり、注水停止から約三十二時間後の十四日午前十一時一分に爆轟が起きた。燃焼時間は〇・〇二秒で、建屋内の圧力は約六十気圧(通常は一気圧)に達し、建屋上部が吹き飛んだ。

 一方、1号機は冷却停止から爆発までの時間が約二十四時間で、炉内の燃料棒も3号機より少なかった。水素発生量は二百七十キログラムで3号機の半分となり、建屋最上階での濃度は15%にとどまった。このため爆轟は起きずに水素の燃焼は数秒間続き、建屋の壁が壊れて煙が噴き出した。

 内藤正則・同研究所部長は「3号機は建屋の鉄骨がぐにゃぐにゃに曲がっており、爆轟の破壊力の大きさを裏付ける。航空写真からは1号機の壁は建屋近くに崩れ落ちており、解析結果とよく一致する」と話している。

◆設計に影響大きい

 三宅淳巳・横浜国立大教授(安全工学)の話 爆轟が起きるかどうかは気体の濃度のほか、空間の密閉強度や着火する際に加えられるエネルギーの大きさによって左右される。爆轟が起きたと分かれば、今後の原発の設計に与える影響は非常に大きい。

『東京新聞』 2011年6月6日 朝刊
 転載以上
 この記事で初めて知ったこの単語は極めて特殊な専門的な言葉だと思う。かって財務省あたりの官僚が、聞いたことが無い、「スキーム」なる言葉を使い出した。この財団法人(恐らくは天下り機関であろうが)、同じような意図でこの一般国民には聞いたことも無い言葉で、バカ大衆・国民(と彼らが思っているであろう)を煙にまこうと、使ったものだろう。
 要は水素爆発では、迫力が無く、建て屋の損壊、爆発状況が1号機と比べて違いすぎることを説明するためのものであろう。自他共に認める専門家・先生方が多数居られるので、直ちに「爆轟」を示唆することが出来たはずだ。それが3ヶ月もたって、このようなことが発表されると言うことは、いかなる事か。

 この間、核爆発・ある種の核兵器によるテロ、等が原因ではないかということが囁かれている。これらの推察を否定するために考えた結果、発表されたものだろう。
 水素爆発の、ある条件下に生ずるひとつのパターンと言うことだが「爆轟」と言う、全く聞いたことも無い言葉を見ると、なんとも凄まじく、恐ろしく真実味があるから不思議だ。

 3号機の爆発映像は、今でもネットで見られるが、どう見ても1号機の爆発とは全く異なっている。テレビで放映された時は、爆発音が消去されていた。

 

 

 

 


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