村上明夫の政治,文化情報

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政治と知識人(その2)

2008-05-26 22:03:34 | Weblog
 戦後、世論の形成に多くの影響力を持ったのは、知識人である。
特に「革新」的世論形成の先導力は知識人だった。
 所が、ここに多くの問題があった。
前回も、触れたが、「あるべき」論と「政策」は違う。
学者は「あるべき」論に強く、「政策」は細かな法律の積み重ね。
と、竹中平蔵氏は言う。ここは「官僚」の独壇場だ。
 自分が20年近く議員をやって、この事を痛感する。政策スタッフ
が多くの場合いないのだ。リスクをとらない「あるべき論」では勝負
にならない。「理念」と「政策」をつなげなければならない。
 「あるべき」論と、「現実の法律」をつなぐと言うと、議員は「官僚」
に頼るしかない。「官僚」もよく心得ていて、「議員」を使う。
多くの場合、議員や市民に政策スタッフはいない。
 「あるべき論」で、現実の政治を批判出来ていると思う所に「革新知識人」
の誤り、勘違いがあると思う。(毎週1回、月曜日更新予定)