村上明夫の政治,文化情報

村上明夫の政治と文化の情報と解説をお送りします

小泉無きあとの自民党はどこへ?

2007-09-17 11:04:46 | Weblog
安倍首相の辞任。予想外の感じもするが、このブログで述べた通り、小泉路線の、「手直しか継承か」中途半端であっただけに、
当然とも言える。後継争いは、福田氏になりそうだが、安倍より更に、小泉路線の修正、手直しに向かうだろう。従来の、自民党路線への回帰である。しかし、自民党が、「これまでどおりやって行けない」から、小泉路線が登場したのであり、自民党が、従来の自民党に戻るか、小泉路線を継承し、民主党につけ込まれるか、矛盾を抱えたままである。いずれにせよ再編の波にあらわれるのである。こうなると、新党の可能性も否定出来ないと思う。もし新党となれば都市部に基盤を持つグループであろう。目は離せない。

小泉政権は特殊だったのか。

2007-09-09 07:59:20 | Weblog
 新聞報道によると、平沼赳夫氏ら、郵政民営化反対で、自民党から無所属に転じた、議員達の、「自民党復党」が進んでいるという。自民党によって、小泉政権の手直し、転換が進んでいるのだ。安倍政権は参議院選挙の敗北で、一層、小泉路線からの転換を明確にするだろう。安倍政権が小泉政権からの「転換か、継承か」が不徹底、中途半端だと述べたが、自民党の進路は、「小泉政権からの転換」で、はっきりして来ていると思う。自民党政治とは何だったのか?小泉政権とは何だったのか?を、戦後史の中で考える必要がある。

市民参加=二つの回路

2007-09-07 21:34:39 | Weblog
 先にも触れたが、民主主義をより強力なものとするためには「二つの回路」を強調したい。一つの回路は投票を軸にする「議会制民主主義」だ。もうひとつはテーマごとの市民参加による「委員会方式」だ。議会は、個々のテーマの全体の中の比重、例えばそのテーマの予算配分等を決める。個別のテーマについては、行政の担当者と、そのテーマを担っているNPOなり、専門家、市民団体等で練りあげる。この二つだ。議会を形骸化せず、テーマごとの委員会を独りよがりのものにしないためにも、この二つの回路がひつようだろう。この両方に対応する行政。官僚は、大きな力が必要という事だ。「議会制民主主義」を基本とし、テーマごとの行政と市民、専門家の「委員会」方式で具体的な問題を詰める。また、市民間の意見の相違も前提とし、この委員会で議論する。どうだろう。