小舘美彦
閉会に当たってまず申し上げておかなければなりませんのは、今回はせっかく韓国の兄弟姉妹たちが参加してくださったにもかかわらず、全プログラムにわたって通訳を提供できなかったことについてのお詫びであります。費用と時間の両方の面からどうしても一部にしか通訳を入れることができなかった。これは本当に申し訳ないことでありました。この場で心よりお詫びを申し上げさえていただきます。
次に申し上げたいことは、やはり韓国の兄弟姉妹が参加してくださったことに対するお礼であります。皆さんの参加のおかげで、今回は実に充実した会となりました。そのプロセスはまるで主による導きのようでした。吉さん、金さんのお話によって韓国の教会・無教会の歴史と現状が紹介され、その上で無教会という立場の世界的可能性が示されました。それに応答するかのように成澤さんの主題講演では、無教会の本質は何かという掘り下げがなされたように思われます。無教会、それは孤独と絶望の中に差し込むキリストからの一方的恵みへの信仰であると学ばせていただきました。実際その後に行われた証や発題では、そのとおりの体験や実践が示されました。なんと多くの人が同じように孤独と絶望に陥り、その中でキリストからの恵みを受けていることか。水戸さんの聖書講話はそのような無教会がこれから進むべき道を示すようなお話でした。無教会キリスト者の信仰生活はその本質上必然的に個人の営みとなりがちである。それを補うためには交わり互いに祈りあうことが大切であると学ばせていただきました。実際、私たちにできることはと言えば、教会に比べて本当に個人的で小さなものであります。そうであるがゆえに、無力感にさいなまれることも多い。証も発題もそのことを示していたと思われます。ですから、私たちには本当に交わり、祈りあうことが大切です。そうすることによって私たちはキリストからの一方的恵みをいっそう豊かに感じていくことができる。
全国集会はそのような場のひとつです。もちろん各集会もそのような場です。しかし、きっとそれだけでは足りない。もっともっとこういう場が増えていくべきなのです。吉村さんが先ほど言われたように、別に大上段に構える必要はありません。ほんの数人でもいいし、率いるべき優秀な人がいなくてもよいのです。弱い者同志が集まり祈りあえば、後は神様が動いてくださる。「私の恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ発揮されるのだ」とイエス様が言われたのですから。この言葉こそ無教会に与えられたような言葉です。この言葉を信じて祈りあう場を増やし、支えあっていきましょう。そしてあちこちで全国集会が気軽に開催されるようになることを願います。
最後にもう一つ今回の全国集会で示されたことをお話して終わりましょう。それは隣国との交わりの大切さです。全国集会では毎回非戦平和の問題が取り上げられますが、平和を作り出すために最も大切なのは隣国との交わりです。私たちが本気で非戦平和を貫いていこうとするなら、武器が不要な関係をまずは隣国との間に築いていかなければならない。そのような関係作りに貢献していくことが全国集会の重要な使命の一つであると示されました。これからも小さくてもよいからいろいろな形で韓国の兄弟姉妹と交流して行けたらと思っております。
以上をもちまして閉会の挨拶とさせていただきます。お忙しい中ご参加くださり本当にありがとうございました。
2015年10月18日