昨日、友人と久しぶりのランチに出かけた
唯一の友人、親友
かなり馬が合う
彼女との会話の内容はくだらない
そもそも女性の会話はくだらないものだけど
でも彼女とのくだらない話は
くだらない物をかなり通り越しているけどネ
彼女との会話は
見栄もなく気取りもなく自然体
私にとっては日常から抜け出せる時間であり
疲れ気味の心を癒すカンフル剤になる
愚痴、他人の噂話と体調と体型の話などなど
たまに政治の話もあり(TVからの情報がほとんど)
至って普通の主婦の中身のない話で頭も使わない
でもそれだけじゃ収まらないのが彼女との会話
昨日はその彼女との会話で
一番、楽しかったのが>地底人の話
彼女と過ごす時間はただでさえ非日常なのに
昨日もお花の話をしていたら
なんの関係もない話へと変わり
常に話はコロコロ変わるのだが
この日はさらに未知の世界へ
突如として
地底人の話がでた
彼女が娘と食事の支度をしている時に
突然、「地底人って居るのかな?」って
娘に聞いたら
娘が「お母さん、レッドカード! その話、2度目だよ」と
彼女はすっかり忘れていたが
娘曰く、娘が中学の時にもキッチンに立っている時に同じことを言った」と
その時に娘は、母はとうとうキタか?(頭)どうしようと?と心配したらしい
それが数十年後、また突然なんの脈絡もなく野菜を刻んでる時に
地底人の話をしだしたから
娘は「あ~~又かぁ~!」と
彼女は昔、地底人の話をしたことなど記憶の隅にもないので
娘に言われて自分もなんで地底人なんだ?と思って無言になってしまったらしいが
娘は母が突然、空想の世界にトリップすることがあることを理解していたので
母の謎の問いかけに乗ってくれて
それから母娘は「地底人の定義は?」と
料理を作りながら暫く、盛り上がったと言う
その日の夕食がどんな物に仕上がったか?味は確認していないが
たぶん普通の夕食だったはず
そう、彼女は昔から
幻想、想像、妄想の世界に入り込み
私もその世界に引きずり込む
それが楽しくて
毎日、毎日彼女を過ごす時間が私は好きだった
(小学生じゃなく、この時は短大生)
他の同級生は
彼女のちょっと奇妙なユーモアが理解できなのか
彼女の突拍子もない発言に当惑し顔を歪めて愛想笑いをして無言で佇んでいることが常だったが
私は彼女の話が楽しくて
いつも大笑いをして
その妄想の話に私も入りこんで
私達は盛り上がり大声を出して笑っていた
そんな私と彼女を同級生は
好奇の目で遠巻きに見ていた
稀に好奇心の強い人は声を掛けてきて
私たちの奇妙な会話に加わろうとするが
ほとんど話についてこれなくて玉砕していたことを思い出す
そんな世界をすっかり忘れていた私
笑いのある妄想遊びを
私は思い出させてもらった
妄想遊び=現実逃避
この遊びをすると
心に余裕ができるのが不思議
彼女との会話で
何気ない日常がモノクロになっていたことを気が付かせてくれる
そして
自分が孫の子守という地底に住んでいることに気が付いた
孫は可愛いが
やっぱ、疲れていることを自覚した