その一の続き
アフガンにおける強制結婚とは実質的に貧家の娘の身売りに外ならず、つい昭和恐慌時の日本と重ねてしまう。特に東北地方では娘の身売りが頻発、母の故郷である岩出山町にも何件かあったという。但し、娘が売られた先の多くは遊郭だったのはアフガンと異なる。例え強制結婚でも良き夫に恵まれれば幸運だが、そうでなければ逃げても「モラル・クライムズ」で投獄される。
鈴木傾城氏は8月16日付のツイートで、子供の人権のため活動するアフガン女性フレシュタ・カリムさんの主張を紹介している。
「タリバンは考え方を変えていません。12歳を含む女性たちを戦利品だと考えてどこへ行っても強制的に結婚させています。タリバンから私たちに対する最悪の復讐です。これは女性に対する現代最大の戦争です」
これには多くのリツイートが寄せられているが、Kimihitoさんのそれを引用する。
「アフガン情勢に何も言わない反米感情しかない日本の女性リベラル。とくに野党の女性リベラル、知識人。
彼女たちは、女性の権利を守ろうとしてきたアフガンの女性達の権利を擁護し非難しない。
ウイグル女性の人権同様非難さえしない。
自分達女性の権利を日本国内の反米勢力に利用されてる動かぬ証拠」
国内の反米勢力に利用されているというよりも、積極的に協力する反日の確信犯と私は見ている。先日、喜多野土竜氏のブログを紹介されたが、喜多野氏もまた「アフガニスタンとフェミニズム」という記事で声をあげない日本のフェミニストを批判している。
男性のみならず、アフガンはもちろんウイグルやチベット、香港の弾圧にダンマリのフェミニストを非難する女性もいる。イスラム思想研究者・飯山陽氏は、ここ暫くツイートで盛んにアフガンの情勢や分析を載せているが、8月15日付のツイートを引用したい。
「タリバンが侵攻したアフガニスタンの首都カーブルでは、女の写真、肖像が塗りつぶされつつある。このような肖像は反イスラムとみなされるからだ。女性の権利は著しく失われる。日本のフェミニストが全く声を上げないのは、事態が理解できないからか、興味がないからか。」
シンパは別だがイスラム研究者やイスラム通の間には、イスラム圏での女性抑圧を批判する者が少なくない。そして日頃女性の人権を声高に叫ぶ日本のフェミニストが、世界の女性虐待に全く声を上げないことを糾弾しているのは、飯山氏や鈴木氏ばかりではない。
早速特亜シンパが、「アフガニスタンをダシにフェミニスト・リベラルを叩く日本のアンチフェミ」への的外れなレッテル貼りと姑息な論点ずらしを開始しているが、まさにゲスの見本市。専門家の飯山氏がアフガンだけを取り上げるはずがなく、鈴木氏は中東以外にもアフリカ、インド、南米における人権蹂躙を度々取り上げている。「アフガニスタンと人権と」にみる似非フェミニストとのやりとりは興味深い。
尤も日本のフェミニストばかり責めるのは酷だろう。欧米にもおかしなフェミニストがおり、米国の哲学者でフェミニストとして知られるジュディス・バトラーは2006年の講演会で、「ハマスやヒズボラを進歩的で左翼的な社会運動にしてグローバルな左翼の一部であると理解することは重要である」と明言していたほど。
イスラムの女性抑圧を批判するどころか、イスラム主義者と連帯する欧米のリベラル知識人やフェミニスト。もちろんこの姿勢を批判する向きはあるが、早々と「右翼、ファシスト!」呼ばわりするのがこの類。
一方、「ミア・カリファ。殺害予告を笑い飛ばして生きているレバノンの元ポルノ女優」というブログ記事がある。鈴木傾城氏が2020.08.15付でアップしているが、ミア・カリファの他に経血ヌードでイスラム国を挑発するエジプト女性のフェミニスト、アリア・マフディの名が載っている。まさに命がけの行為であり、彼女らこそが真のフェミニストである。
言動不一致の輩なら叩かれるのは当然だ。叩かれるといえイスラム圏の様に銃弾や酸を浴びせられるような、身体生命に危害が及ぶほどではない。似非フェミニストには以下の文章を捧げよう。
中共がチベットを攻撃した時、フェミニストは声を上げなかった。チベットの人権など関心がなかったから。ウイグルや香港を攻撃した時も彼女らは声を上げなかった。己の利権が確保できればよかったから。世論がフェミニストを攻撃したとき、彼女らのために声を上げる一般市民は誰も残っていなかった。
◆関連記事:「イスラムシンパからのコメント」
「中村哲氏殺害事件に思うこと」
「私のような少女たちへ/アフガンの性虐待」
タリバンは綺麗事で世界からの国家承認を狙っていますが、現実は12歳以上の女性を拉致し性奴隷にしたり前政府関係者や協力者を殺害したり暴虐の限りを尽くしています。市民のデモに発砲し死者も出ています。
アフガンの人々が気の毒でなりません。綺麗事しか言わない自称人権派はシナの手先なので香港もチベットもウイグルも、そしてアフガニスタンも沈黙しているのでしょう。
イスラム法では12歳以下の少女でも拉致、性奴隷にするのは合法ですからね。特にシーア派は少女だけでなく少年も危ない。意外に知られていませんが、少年への性虐待もあります。
アフガンには「復讐は百年経っても遅くない」という諺があるので、前政府関係者や協力者への殺害はこの先も続くでしょう。
人権活動家に擬態するのは特亜の手先の常ですが、日頃の言動から正体はバレバレ。