地方在住で困るのは、文化的催しが少ないことだ。特に東北地方は関東圏で開催された後は、北海道に飛び越される悲哀を味わう。高校野球の優勝旗ならこちらの実力不足にせよ、この種の催しとなるとなんともやるせない。東北ではいわき市立美術館だけの『偉大なるシルクロードの遺産展』を今日見てきた。
展示は「アレクサンドロス大王の遺産―東西交流のはじまり」「クシャン朝―騎馬民族の興隆と仏教美術の伝播」「シルクロード交易の精華―ソ グドとゾロアスター教」「イスラム美術と民族文化」の4構成となっており、シルクロードに関心がある方には見逃せない展示だ。
まず第1部の「アレクサンドロス~」だが、アケメネス朝時代の黄金細工は今見ても素晴らしい。センス、デザインといい、紀元前にこれだけ見事な工芸品が作られていたのは驚く。現代の宝飾デザイナーも顔負けの装飾品は見てるだけでも楽しい。
2部の「クシャン朝」はやはり日本の仏像のルーツでもあるので、この時代の仏教美術は日本人の琴線に触れるのだろう。これらの仏教遺跡の多くを破壊したタリバンに改めて怒りを覚える。
最後の「イスラム美術」はほとんど民族衣装ばかりで、期待はずれだった。それにしても、女性はもちろん男も何と色鮮やかな衣装だろう!男性用の帯止めや履もまた色も派手で宝石も付いているのだから、わびさびの日本人とは感性がまるで違う。
ゾロアスター教に関心のある私は、3部の「シルクロード交易の精華―ソグドと ゾロアスター教」が目当てで美術館に行ったのだが、もっとも展示品が少ないのにはがっかりした。しかし、タジキスタン共和国のペンジケント遺跡の貴族居館 跡から出土した彩色壁画が展示されていたのはよかった。上の画像はその一部。明らかに中国画の影響が見られるが、当時の貴族の風俗を描いた色鮮やかな壁画 は見る価値がある。一部顔が削られていたのは、ソクドの地に侵攻したイスラム教徒十八番の破壊行為だろうか?
通商の民だったソグド人はゾロアスター教徒だったが、イラン本国の正統派教徒と異なりインドの神々や神像も作り拝んでいた。展示品にも、こ れまた正統派ゾロアスター教徒なら作らない見事な納骨壷があった。8世紀にソグドに侵攻したアラブ軍はこれらの像やゾロアスター教寺院を徹底的に破壊し、 迫害を重ね、ついにこの地はイスラム化したのだ。
ソグド人については、商売敵だったため中国人の残した記録には悪意に満ちた箇所が多い。やれ利に敏く不誠実、風俗は軽佻浮薄で文化に厚みがない、愛想がよいのは上っ面だけ・・・散々だが、インドまで仏教を学びに行ったあの玄奘も良いことを記してない。
現代の日本人の私から見れば、中国人の描いたかつてのソグド人こそ、まさに今の中共人民ではないか!
展示は「アレクサンドロス大王の遺産―東西交流のはじまり」「クシャン朝―騎馬民族の興隆と仏教美術の伝播」「シルクロード交易の精華―ソ グドとゾロアスター教」「イスラム美術と民族文化」の4構成となっており、シルクロードに関心がある方には見逃せない展示だ。
まず第1部の「アレクサンドロス~」だが、アケメネス朝時代の黄金細工は今見ても素晴らしい。センス、デザインといい、紀元前にこれだけ見事な工芸品が作られていたのは驚く。現代の宝飾デザイナーも顔負けの装飾品は見てるだけでも楽しい。
2部の「クシャン朝」はやはり日本の仏像のルーツでもあるので、この時代の仏教美術は日本人の琴線に触れるのだろう。これらの仏教遺跡の多くを破壊したタリバンに改めて怒りを覚える。
最後の「イスラム美術」はほとんど民族衣装ばかりで、期待はずれだった。それにしても、女性はもちろん男も何と色鮮やかな衣装だろう!男性用の帯止めや履もまた色も派手で宝石も付いているのだから、わびさびの日本人とは感性がまるで違う。
ゾロアスター教に関心のある私は、3部の「シルクロード交易の精華―ソグドと ゾロアスター教」が目当てで美術館に行ったのだが、もっとも展示品が少ないのにはがっかりした。しかし、タジキスタン共和国のペンジケント遺跡の貴族居館 跡から出土した彩色壁画が展示されていたのはよかった。上の画像はその一部。明らかに中国画の影響が見られるが、当時の貴族の風俗を描いた色鮮やかな壁画 は見る価値がある。一部顔が削られていたのは、ソクドの地に侵攻したイスラム教徒十八番の破壊行為だろうか?
通商の民だったソグド人はゾロアスター教徒だったが、イラン本国の正統派教徒と異なりインドの神々や神像も作り拝んでいた。展示品にも、こ れまた正統派ゾロアスター教徒なら作らない見事な納骨壷があった。8世紀にソグドに侵攻したアラブ軍はこれらの像やゾロアスター教寺院を徹底的に破壊し、 迫害を重ね、ついにこの地はイスラム化したのだ。
ソグド人については、商売敵だったため中国人の残した記録には悪意に満ちた箇所が多い。やれ利に敏く不誠実、風俗は軽佻浮薄で文化に厚みがない、愛想がよいのは上っ面だけ・・・散々だが、インドまで仏教を学びに行ったあの玄奘も良いことを記してない。
現代の日本人の私から見れば、中国人の描いたかつてのソグド人こそ、まさに今の中共人民ではないか!
宮城はいいですよ。私の生まれた某四国の県よりも。あの僻地では、何にもないし。コンサートもショボイのしかこないし、あとは高松、松山、中国地方。プロ野球団があるだけでも、うらやましいよ。
バーミヤン。タリバーンの名を思い出すと共に、某中華チェーン店を思い出します(汗)。
あの当時は、、、。いやー、人生、苦もありゃ、苦もあるさ。時たま、僅かな楽もある。スミマセン、今日は、脱線しすぎですね。
しかし、やはり、バーミヤンといえばタリバーン。宗教が違えでも。しかし、そういう考えこそ、宗教音痴な日本人の考え方でしょう。宗教対立が残酷で、簡単に人殺しができるのが分かっていますが、所詮は、頭で、分かったつもりなんでしょうね。
歴史的美術も、宗教的歴史感になれば、憎悪の対象でしかないのでしょうか?人が作り、人が壊し、土に還ったとしても、それが生まれ、行き続け、そして、今に残る。矛盾だらけの人間の世界を見届けた、沈黙の証人に、私は敬意を表します。
>やれ利に敏く不誠実、風俗は軽佻浮薄で文化に厚みがない、愛想がよいのは上っ面だけ・・・
>現代の日本人の私から見れば、中国人の描いたかつてのソグド人こそ、まさに今の中共人民ではないか!
まさしく、言いえて妙です。私がよく拝見させていただいている、らんさんのブログ(ブログ名:中華的生活「多少銭?」)でも紹介されています。
中国人は、利にさとく、嘘があたりまえ。自称○○、自称○○ができる(しかし、その実態は、、、)というのが多すぎるようです。目先の利益のみで、後のことを考えない等、興味深い内容が紹介されています(中国の文化や風俗についての紹介もあります)。
拝見されたことがあるかもしれませんが、こちらのサイトも参照されることをお勧めします。
※らんさんのブログのリンク先はこちらです。
ttp://chinalifecost.seesaa.net/
いくらプロ野球団があっても最下位連敗更新中、高校野球は一度も優勝なしの惨状です。北海道は二連覇したのに・・・
某中華チェーン店は一度入りましたが、当店自慢と名売った肉まんが小さい上に不味かったので、二度と行ってません。コンビニの方が安い上に大きい(笑)。
イスラムからすれば、仏像他の偶像は歴史的美術の対象どころか、破壊すべき邪教のシンボルに過ぎません。マホメット自ら偶像を破壊したし、イスラム以前を“暗黒時代”とするのがイスラムの基本的解釈です。かつてのキリスト教徒も古代ギリシア、ローマのおびただしい神殿や彫像を破壊してます。
らんさんのブログ、紹介ありがとうございました。中国について本当に興味深い内容です。永遠の阿Qの国。
利に敏く嘘つきなのは、中国の自称“弟の国”(実態は奴隷同然)も変わらない。基本姿勢は威張るか媚びるかのどちらか。