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隣国留学生の投書より

2006-03-05 20:13:17 | マスコミ、ネット
 一昨日3月3日、河北新報の読者欄『声の交差点』に仙台市青葉区在住の留学生・李薇さん(30歳)の投書が載った。最近の『声の交差点』には外国人の意見もよく掲載するようになった。題は「バスの到着遅れ、試験の朝困る」。全文紹介する。

「私は日本に来て、もう一年半になった。冬は雪の日が多いので、自転車に乗らないで、いつもバスで通学している。しかし、今年はいつも時間通りに来るバスが、何回も遅れてしまった。五分ぐらいの時もあるし、十分ぐらいの時もあった。
 特にある日、試験があるので、一本でも早いバスに乗りたいのに、八時に来るべきバスが八時半に来た。雪も全然降っていなかったし、道路上には雪も全然積もっていなかった。何で遅れたのか、とバス運転手に聞きたい。


 もちろん、運転手にとっても、乗客にとっても一番大切なのは安全だ。昨年兵庫県尼崎で電車の脱線事故が起きて以来、たぶん、大抵の人はそう思っているのだろう。いつも慎重な日本人はその事故のせいで、時間を守れないのだろうか。乗客のためには安全である限り、時間を守ったほうがいいと思う」

  私も仙台市青葉区在住で、ずっと通学、通勤時にはバスを利用している。雪の日はともかく、仙台の学生は学校が近距離の場合は結構自転車を利用する者が多 い。だが、李さんは雪の降らぬ日でもバス利用する。雪の日にバスが遅れるのは毎度の事なのだ。五分、十分など遅れの部類にも入らないし、世界的に日本のバ スや列車の時刻の正確さで並ぶ国はせいぜいドイツ程度だろう。李薇という名前から中国人と思われるが、たとえ韓国だとしても自国の交通事情に一年半で健忘 症となったのでもなかろう。

 冬には仙台市民は前日から天気予報をチェックし、雪に備えいつもより早く外出するのを心がけている。晴れて 路面が乾いた状態でも道路渋滞と混雑もあり、時刻表どおりバスが来ないのはどうしようもないのだ。加えて市営バスの赤字も馬鹿にならない。まして、外国人 が至れり尽くせりのサービスなど望む方がおこがましい

 それよりも五分十分のバスの遅れで不満をぶつける、この留学生の考えこそ呆れる。来日外国人で日本のバスの遅れに文句をつける者はせいぜい中国人くらいだろう。改めて日本に己への徹底奉仕を求める中華思想が読み取れる。この人物は30歳とのことだが、小皇帝がそのまま成人したようであり、現地への依頼心だけで来日したのか。オーストラリアで中国人留学生が“留学ゴミ”と罵られるのも当然だ。こんな野放図な我侭精神の隣国の留学生に、彼方が汗水流して働いた金が費やされているのだ。

 さらに今日の『声の交差点』にも、仙台市宮城野区に住む16歳の女子高生、庄司 久仁子さんの投書が載った。2月末日といい『交差点』担当者は、余程16歳の女子高生の意見を採り上げるのがお好みらしい。庄司さんの投書は手紙について。題は「思いを込めて手紙やりとり」。以下はその全文抜粋。

「私は遠方の友人に、たびたび手紙を出します。それは急な用事ではないものの、伝えておきたいことや、電話やメールとは違ったやり取りを実感したい、という気持ちからです。
  私は手紙を書くとき、字をゆっくりと落ち着いて書くように心掛けています。書くことは話すことと違い、意味の誤解があったりした場合、すぐに直すことが難 しいので、適切な表現を考え、できるだけ読みやすい文章にします。手紙なら、メールでは表すことが出来ない書いた人の思いや感情を、字を見ることによって 読み取ることができます。また、手紙をやりとりすることによって、より一掃きずなが強まったり親近感がわくような気がします。今年も手紙をたくさん書こうと思います」


  2月末日の投稿者と同じく、今時の女子高生にしてはかなりクラシックな趣味の持ち主だが、手紙を出すのに80円切手が必要なのは忘れていないか?携帯を 持ってないなら話は別だが、50通の手紙を出すなら4千円にもなるのだ。メールになれた女子高生がわざわざ郵便局に行って切手を大量に買うのか。
 そして手紙を書くときは、いきなり便箋に書くものなのか。どんなに気を付けても誤字脱字は避けられないから、まず簡単に原稿を書いてから便箋に清書するのが私のやり方だが、この方が手紙をゆっくりと落ち着いて書けるからだ。

 ベストセラー『「超」整理法』の著者、野口 悠紀雄氏は本中で、パソコンの便利さを強調している。その最大理由は自由自在に文章修正が出来るとしている。原稿用紙なら誤字は消しゴムまたは修正液で訂正する他ない不便さだが、パソコンなら簡単だ。原稿用紙を使っていた頃を振り返って、もはや石器時代のようにしか思えない、とまで言い切っている。

  「ワープロで印刷した文字は人工的であり、人間的な温かみがない」「ワープロで書くと潤いがなく、無味乾燥な文章になる」など新聞や雑誌に堂々と掲載され る意見を野口氏はかなり辛辣に批判している。彼らのパソコン批判は新しい技術を取り入れるやる気のなさをごまかしているだけだ、こうした考えを後生大事に するマスコミの風潮は本当に困ったものだ、自分の信念を述べているのではなく、読者の受けを狙っている場合も多い、と。

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14 コメント

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新聞投稿の信憑性は無し (O)
2006-03-05 20:48:10
今のドイツは時間を守りませんよ。地下鉄は既に時刻表示ではなく、何分後に到着との表示になってます。運転手の交代で、後任の運転手が遅れて発車出来ない場合も多いですね。それ以外の鉄道は遠距離になるほど酷く、1時間遅れは当たり前です。中韓か何処かから来た国の人は、何処の国を基準に話しているのか意味不明です。中韓のいい加減さはドイツの比ではありませんしね。日本は世界で唯一時間を守る民族ですよ。
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アナログ人間 (Mars)
2006-03-05 22:02:41
こんばんは、mugiさん。



(自称)普通の日本国民の私でも、留学生・某さんの意見はア○過ぎてまともに取り合う気にもなれません。詳細はmugiさんの優しい突っ込みに譲るとして、陸路(バス・車等)での天候・事故などで遅れる可能性があるもの。それが嫌なら、まさしく、自力(徒歩でも自転車でも)でお行きなさい、と。

しかし、馬○外国人の意見か、自作自演かは分かりませんが、それを取り上げる新聞社の姿勢こそ糾弾されるべきでしょうね。まぁ、こういう輩に限って、一度事故が起これば、鬼の首を取ったように、騒ぎまくるのでしょうけど。新聞社自身、大学卒以上のメンバーで構成されているのでしょうけど、マ○かきで、自己批判・自己反省のできない、インテリは手に負えないと思います。

(自己批判・自己反省のできないは、某国民だけで、勘弁してほしいものです)



言葉が汚くなったので、話を変えて。

手作りのものは確かにいいでしょうけど、度が過ぎると厄介なものとなります。例えば、手作りの毛糸製品は、扱いが厄介なものの代表ですが(汗)。

人を思うのは大事ですが、自分が思っているのと同じように、相手が思っているとは限らないものです。

それが分からないのが中高生ならまだしも、その分別も出来ない大人となると。本当に手に負えません。



追伸、

私も、遥か昔、手作りの毛糸のマフラーをもらったこともありましたが、、、。毛糸の痒さが嫌で、どんなに寒くても、マフラーを巻くのは有り得ない、恩知らすな私でした。

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コメント、ありがとうございます (mugi)
2006-03-06 21:15:57
Oさん、コメント、ありがとうございます。

小説『オデッサ・ファイル』にドイツの列車時刻の正確さには定評がある、との文章がありましたが、これは'70年代の初めに英国の作家が書いた作品でした。未だにドイツは几帳面のイメージがありますが、天候の影響を受けにくい地下鉄さえも、かなりズサンな状態に成り果ててしまったとは。



中韓の留学生の基準は何処かの国ではなく、全て自己都合が基準です。小日本または弟風情のチョッパリなら何としても都合を付けろ、が本心。
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やはり、おかしい (mugi)
2006-03-06 21:18:33
こんばんは、Marsさん。



雪の日の渋滞はお手上げです。バスが動かない時は降りて歩く方が早いし、また、そうする利用者も多い。

私は李なる人物が本物の留学生としても、こんな投書を取り上げる河北の担当者のほうがおかしいと思います。あと、3月2日にも仙台市太白区在住の16歳の女子高生・今野由希さんの投書が載ってました。「無知がゆえの差別を恥じる」との題で、ホームレスへの差別や偏見をなくそうという内容でした。“無知”と“差別”はお左さんの決まり文句!

私はずっと河北を購読してますが、女子高生の意見が急に多くなったのは今年になってからです。これでは自作自演と疑われても当然。



好みもあるので、手作りの毛糸製品はもらっても困りものの代表ですね。ただ、もらえるうちが花ですが(笑)。

東北の冬はイヤでも毛糸は手放せません。痒さ対策として下にスカーフを巻く、ハイネックの綿のシャツを着る、などしています。
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申し訳ないです (Mars)
2006-03-06 23:12:10
こんばんは、mugiさん。



変なことを突っ込んで申し訳ないです。



「無知がゆえの差別を恥じる」というのも、興味深いですね。“無知”が故に“差別”をしてしまうのか、それとも、“無知”が故に“差別”でないことを“差別”と感じてしまうのか。実に、興味深いですね(結果は、恐らく、想像する必要もないでしょうけど)。



手作りの毛糸製品ですが、仰るとおり、もらえるうちが花です(汗)。でも、手作りの毛糸製品が厄介なのは、毛糸製品の方ではなく、手作りだからなのです。

例えば、興味のない子(または、嫌いな子)から貰った物が既製品なら、簡単に捨てられるのですが(それでも、悪い事ですが)。手作りと、それと分かるものであれば、、、。厄介です。

(まぁ、そんな事で悩めればよいのですが。)

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これも差別? (mugi)
2006-03-07 22:01:24
こんばんは、Marsさん。



「無知がゆえの差別を恥じる」には、これまでホームレスを「汚い」「危険」と見てしまい、差別はいけないと思いながら、その偏見を亡くせなかった女子高生の心境の変化が書かれてました。母親がホームレスの自立を支援する雑誌を買ってきたので、それを見たら考えを改めたというのです。「何も知らずに差別していた事が恥ずかしい」と。ただ、その雑誌名は書かれてませんでした。そんな雑誌があること自体奇妙ですが、もしあるなら、どんな人々が発行しているのでしょう?



人間はモテなければ悩み、モテればまた別の悩みがでてきますね(笑)。

手作り製品の処分なら、人目に触れないように紙袋に入れて、ゴミの日に出す手もあります。
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自立支援雑誌 (Mars)
2006-03-08 18:19:53
こんばんは、mugiさん。



ホームレスの自立支援雑誌ですが、検索すると、「ビッグイシュー」といういものがありました。これは、ホームレスのみ販売が可能な雑誌で、その売上が手元に残るようです(1部あたり、仕入れ90円で、売値は200円ですから、差額の110円の儲けとなります)。詳細はこちら(http://www.bigissuejapan.com/)を参照ください。



追伸、

issueは、発行物・刊行物・出版物、係争点・論争点・問題・ 関心事という意味があるそうです、日本語の「異臭」と同じ響きがなので、名前を変えた方がよいように思えます(日本版だけでも)。

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ビッグイシュー (mugi)
2006-03-08 22:32:56
こんばんは、Marsさん。



「ビッグイシュー」とは、ちゃんとあったのですね。Marsさんは買われますか?



ホームレスを「危険」「汚い」と見るのが偏見と言うのは・・・

日本は思想の自由があるので、彼らを支援したり擁護する自由もありますが、別な見方をする自由もあります。己と違う考えをする者を偏見と決め付けるのはファシストですね(笑)。
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あらホントにサヨクのお手本 (napless)
2006-05-27 21:56:00
いやいや、ホントに昔々の朝日新聞の声の欄にそっくりですね。あれしろこれしろ反省しろって言って、「もっと開かれた国になれ」って持って行くのかな?

それはそれとして、仙台の話題というか、地元らしさって言うのか、このブログの独特の雰囲気と言うべきなんでしょうか。とっても気持良いですね。
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朝日化 (mugi)
2006-05-28 15:25:26
>naplessさん

私は朝日新聞を購読した事がないですが、他の地元の方のブログでも最近の河北は朝日化してきた、との意見がありました。

さらに公明党の傘下にある出版社の雑誌、書籍広告がやけに増えました。他の地方新聞はどうなのか知りませんが。



「地方からの視点」といえばカッコいいですが、実はローカル新聞しかとったことがないので、ローカル時事になってしまいます。
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