ショウリョウバッタ

そんなに低層階でもない、マンションの玄関を開けたら

大きなショウリョウバッタがいた。

自力では飛べない高さだし、降りるのは大変だろうと

つかもうとしたら、自分から袖に乗った。

エレベーターで飛ばれると大変と思ったんだけど

大人しく乗っていて、植え込みに放してやろうと枝に寄せても

なかなか降りてくれなかった。

カタカナでしか知らなかったんだけど

漢字だと、精霊飛蝗。

誰か来てくれたのかな。

他の家だと追われたり殺されたりするからうちに来たのかな。

虫は記憶の遺伝だけでなく他種と情報の共有もできるのかもしれない。