面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

「辻立ち」を繰り返す政治家に票を入れて良いものか

2022-01-22 19:23:16 | 政治
~~引用ここから~~

衆院落選の自民・森下千里氏、今も「辻立ちクイーン」

昨年10月の衆院選で落選した自民党の森下千里氏の動向は宮城政界で注目が集まっている。森下氏は衆院宮城5区で立憲民主党の安住淳元財務相を相手に...

産経ニュース

 


昨年10月の衆院選で落選した自民党の森下千里氏の動向は宮城政界で注目が集まっている。森下氏は衆院宮城5区で立憲民主党の安住淳元財務相を相手に2万票差まで迫った。政治経験のない〝落下傘候補〟の初陣として次につながる戦いぶりといえる。ただ、次の衆院選挙区は定数配分が見直され、宮城4~6区は2選挙区に再編される方向だ。再挑戦できる保証はないが、森下氏は街頭に立ち続けている。

「日本の美しい風景が守られているのは生産者のおかげだ。第1次産業にたずさわる人の元気を支えていきたい」

20日、宮城県石巻市の市街地の交差点。ピンクのジャケットを羽織った森下氏は行き交う車に向かってマイクでこう訴えた。ジャケットの胸元には北朝鮮による拉致被害者の救出を願うブルーリボンが光る。街頭に立つ森下氏はおなじみの光景になったためか、運転手や子供は車内から相次いで手を振った。

森下氏は昨年冬に党の宮城5区候補の公募に応じ、内定を得た。4月以降、石巻市に移住し、政治活動を続けている。愛知県出身の元芸能人で、宮城と特別深い関係があったわけではない。

落下傘候補として準備期間は約半年間しかない。さらに相手は平成8年衆院選から当選を重ねる立民重鎮の安住氏だ。それでも6万1410票を獲得した背景には森下氏の精力的な活動がある。

愛称の「辻立ちクイーン」を体現するように衆院選まで街頭演説を約1600回行ったという。時間を惜しむあまり化粧もろくにせず、周囲には「最近久しぶりにマスカラを買った」と笑う。

その精力的な活動は衆院選敗退後も衰えない。宮城5区の再挑戦を志し、支援者を訪ねては地域の課題などを聞いている。

(略)

そこまで森下氏が国会議員を目指す理由は東日本大震災の1日も早い復興のためだという。森下氏は震災直後から岩手県の沿岸部に通い、ボランティア活動に力を入れ、「震災で被災した宮城の復興のため、行動ができる人間になりたい」と強調する。最近は地元を回る中で認識も変わってきた。「想像以上に地域には河川の氾濫や排水処理の整備など特有の課題があった。(衆院議員になり)少しでも役に立てればと思う」と意気込んだ。(奥原慎平)
~~引用ここまで~~


かつて4年間辻立ちを繰り返す、やる気と根性さえあれば誰でも地方議員になれると書いた。その考えは今も変わらない。

尋常ではないやる気さえあれば誰でも地方議員を狙えるのではないか - 面白く、そして下らない

地方議員と違い国会議員になるには辻立ちだけでは足りず、政党の公認が必要だろう。

森下千里が1600回を越える辻立ちを繰り返しているので自民党の公認を得られれば安住淳に勝てるかもしれないし、比例に重複立候補させて貰えれば、順位次第だが、少なくとも比例復活はできるだろう。

しかし辻立ちを繰り返す候補者にただそれだけ理由に票を入れるべきなのか?この記事を読んでいて疑問に思ってしまった。

「辻立ち」は金のない無名候補が採れる最良の選挙戦術だ。辻立ちは金が掛からない。それでいて名前を売れる。「頑張っている」と有権者は評価するので票を入れてくれるのだ。野田佳彦も若い時分に辻立ちを繰り返していたから選挙が磐石なのである。

辻立ちを繰り返す候補者は確かに「やる気と根性」があるのは間違いない。森下千里は国民の声も聞いているようだ。しかしそれは政治家の「資質」とは関係ないのだ。

政治家として実力がある候補者に投票するべきで何度辻立ちを繰り返そうとも票を入れるべきではないのではないか?

どの政党の公認候補なのか。掲げる政策は何か。実績はどうか。将来性はあるのか。地元のために働いてくれるのか。

そういったことを評価するべきで辻立ちをいくら繰り返そうとも票を入れるべきではないのではないかと考えてしまった。

森下千里は芸能人出身だ。自民党は元芸能人の国会議員に「パンダ」以上のものを期待しない。それなりに勉強して実力があっても発言力と影響力を与えないのだ。閣僚になれたとしてもお飾りだ。

だがそれでも世襲候補よりはマシかもしれない。安倍晋三を筆頭に世襲議員にはうんざりしている。苦労知らずのボンボンだから浮き世離れしていて国民が苦しんでいることをよその世界のことと感じている。生活が苦しい国民を助けようとする政策を実行しないのだ。

官僚や知識人に吹き込まれたり、米国流行りの政策や、頭の中で良いと考えた政策を実行してしまう。橋本龍太郎がまさにそれで緊縮財政が何をもたらすか理解せず財政再建を強行し、日本経済を破綻させた。

加藤紘一も浮世離れの財政再建派だった。もちろん世襲議員だ。

私も小泉純一郎の構造改革を深く考えず称賛してしまったクチだが、結果は荒れ果てた日本だけが残った。まさに公約通り「日本(自民党)をぶっ壊した」のである。もちろん小泉純一郎も世襲議員だ。

安倍晋三も麻生太郎も世襲議員だ。やはり日本再生の政策は採らなかった。現在の岸田文雄もそうで、閣僚も半数以上が世襲議員だ。日本は江戸時代なのかと錯覚してしまう。

世襲議員でマシなのは私が知る限りでは小渕恵三だけだ。

それに比べれば辻立ちを繰り返す叩き上げの政治家の方がマシなのかもしれない。菅義偉と二階俊博はそうでもないが。また安住淳は財政再建派なので落選してくれればそれに越したことはない。仮に小選挙区で落ちても比例復活するだろうが。

辻立ちを繰り返す候補者に票を入れるべきなのだろうか?

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