わたしたちの住処をつくる記録

いえづくりについて、できごとと考えたことを記録しておきます

壁下地、電気配線逃げ、屋根通気層

2015-03-26 22:03:48 | ただいま普請中
 仕事の関係で現場近くまで行けたので、見てきました。5日前から写真ではあまりかわらないかもしれませんが、壁下地がかなりできて雰囲気が変わっていました。 
 

 こちらはキッチン。

 こちらはお風呂。

 お風呂には補助的に羊毛断熱材が用意されていました。

 電気配線の逃げも着々と進んでいます。
 電線の束がこんなにも↓なるんですね、なんて棟梁に話したら、

 ふつうはこう↓だそうです。

1階天井がほとんど下の写真のように「現し」で天井裏の配線スペースがないため、一か所にまとまってくるのだそうです。床下へ行っているということでしょうか。キッチン上は表しにならないため、上の写真のように配線はすっきり。ここには天井が張られ配線は隠れます。

(現し天井には配線ができない)

 それから、斉藤棟梁に見せてもらったのがこちら。

軒下に透湿防水シートがふんどしのようにたれさがっています。よく見せてもらうと…

 この隙間から空気が屋根を抜けてゆきます。壁にも通気層があり、こことつながるそうです。片流れの上のほうにも当然壁からの通気の隙間がありますが、ここに手をかざすとだいぶ暖かい空気が感じられました。

 屋根の上はこのようになっていて、

 最終的にここから空気が抜けます。

 ちなみに指してくれているのは棟梁です。この「換気棟」は“TOKO片流れi-ROOF”(たぶん)。

 壁に通気層がないと、壁の中が蒸れてしまうと棟梁。特に寒冷地なので、室内で暖房すれば壁で結露するでしょう。結露を防ぐには壁内に湿気を入れないことと、入った湿気を逃がすこと。湿気を入れないために通常は断熱材の室内側に「防湿」防水シート(気密シート)を張るはずです。そのうえでさらに壁の外側に「透湿」防水シート+通気層を設けるということをやるのでしょう。しかし、うちは仕様書をみるかぎり室内側の「防湿」気密シートはありません。その秘密は断熱材の調湿性にあると理解しています。調質性のある断熱材+外側の「透湿」防水シート+通気層で壁内の「蒸れ」を防ぐということだと思います。(だれからも説明されてないので、この理解で当たっているかはわかりません。また教えてもらおうと思います。)

 いろいろ教えてもらうと面白いことが沢山ありますが、最初から教えてもらわずに、自分で考えてから教えてもらうともっと面白いと思います。最初からこれはこうでこうだからこんなにいいんですよ、って言われるとなんだか疑ってしまうひねくれた性格なのかもしれません。どんどん良さをアピールしてくる営業さんが居なくてよかった。奥ゆかしいくらいが信用できるものです。