雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

夜見島。02:00。

2006年02月10日 | 画面の向こう側の無限の物語(ゲーム)
この島は不気味だ。

まともな人が誰もいない。
特に島民を一人も見ていない。

さっきはサイレンのような音が大音量で突然鳴り響いて、
海が赤く染まってるように見えた。

…嫌な物音がする。
決して私を安心させる音ではない。
そして、なんだか視線を感じて仕方がない。

さっき、赤い服を着た少女を見かけた。
この島ではじめて見た、美しい少女だった。

だけど、近づけなかった。
私の体が、本能が、この少女に近づいてはいけないと警告している。

怖い。
この島は、とてつもなく怖い。
体の底から、恐怖を感じている。

私はここから抜け出せるんだろうか…?



…ってことで、「夜見島探索期」1日目でございます。

人気ホラーゲームの続編の宿命として、
「シリーズが続くと、恐怖は薄まる」
と言うのがあります。

コレはしょうがないことなのですが、
人間は恐怖に対する耐性が発生してしまうこともあり、
最初は恐怖に怯えたゲームでも、シリーズが進み慣れてしまうと、
恐怖感は薄まっていくのです。
それは「バイオハザード」シリーズ然り。
だから「バイオ4」ではあそこまでシステムを変化せざるを得なかった、
と言うことはあると思います。

加えて、日本のコンシューマーゲームの残虐描写規制は実は欧米より厳しく、
意外と直接的描写(例えば切断とか)はご法度だったりします。

なので、逆に「心理的恐怖」を追及した日本独特のホラー文化が
育っていくと言うこともあるのですが。

さてこの「SIREN2」。
恐怖感はやはり前作よりも薄まっております。

コレは一方では仕方がないことでもありますし、
逆に「どの方向でユーザーを楽しませるか」と言う意味において、
クリエイターの腕の見せ所だったりします。

前作は恐怖と同時にゲーム自体の難しさでさじを投げた方が多数おりました。
(私も攻略本がなければ何も出来なかったし…)

んで、今回は随分とユーザーフレンドリーになっております。
痒いところに手を届く、というか。

一番嬉しいのは、屍人が近くにいるときに警告が出るということ。
コレは結構ありがたい。

元々前作をちゃんとやっていれば、このゲームはメタルギアソリッドばりの
「スニーキングアクション」なんだとわかります。
だとすると一番大事なのは、「敵がどこにいるか?」ということで、
前作はそれが非常に判りにくかった。

でも今回は「近くにいる!」と、鼓動が早くなるが如く、
警告音とバイブレーションが警報を発してくれます。
コレで逆に屍人の状況がわかるようになります。

また、この効果は突然発しますので、「恐怖感をあおる」演出にも
一役かってます。

そのほか細かい親切な改良により、ライトゲーマーでも何とか進められる
難易度を確保し(しかも難易度自体も変更が出来る!)、
その分この特異な物語に集中できる、と言う意味において、
「SIREN2」は前作よりもはるかにのめりこむことが出来ると思います。


さて。
現在のところまだ序盤で、ようやっとチュートリアル的シナリオが終了した
状態なので、まだ物語の骨格が完全には現れていません。
キャラクターも全員は出てきてないし。

これからこの夜見島で、どんな惨劇とどんな悲劇が展開されていくのか、
屍人、闇人を避けながらじっくりと味わいたいと思います。


…の前に、明日はもう一つの惨劇の島、夜「美」島を探訪してきますが。

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