荒井山から

札幌は荒井山に家がある。東京-札幌-旭川-富良野-札幌と異動。室蘭を経て札幌へ。江別に行きまた戻った。もうすぐ退社だ。

希望と諦念のはざまで

2011年04月11日 11時01分51秒 | 映画

1008560_01 「わたしを離さないで」9日、シアターキノ

 自然に囲まれた寄宿学校ヘールシャムで学ぶキャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)の3人は、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた。この003_2施設は外界と完全に隔絶し、子供たちは保護官と呼ばれる先生のもとで絵や詩の創作に励んでいた。18歳になった3人は校外の農場のコテージで共同生活を始める。生まれて初めて社会の空気に触れ、ルースとトミーは互いに恋心を抱く。傍らでキャシーは次第に孤立する。

 原作はイギリスの文学賞のブッカー賞受賞作家であるカズオ・イシグロの同名小説。

 SF映画を見ているような感覚になった。まさに内容はそれだが。その境遇の中で、3人のみずみずしい感情が交差する。三人三様の演技派俳優が心に秘めたエモーショナルな部分を静かに吐き出す。それをまたマーク・ロマネク監督がやるせなく描く。 002_3 希望と諦念のはざまの中で人はいつの時代でも、いつの歳でも悩み続けるのだ。


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2 コメント

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毎日疲れます。することもないのに来ないと後で何... ()
2011-04-11 17:40:39
毎日疲れます。することもないのに来ないと後で何を言われるか分からないから会社に来るむなしさ。がじん先生のようにダイヤのせいにして堂々と休めばいいのだが、自分にはその度量もない。だから毎日すごく疲れます。来るだけではむなしいから、その前に映画3本見たけど、日曜は込んでるし高いし、あまりいいことない。いつまでも遊んではくれない子どもと今のうちに遊んだ方がいいに決まっているけれど。そうやって2千円出して見た「攻殻機動隊 S.A.C.」であるが、「陸軍中野学校」の加東大介とは似てもにつかないのに名前は同じ草薙少佐の顔は、いままでの攻殻機動隊シリーズとは違って、士郎正宗の原作にかなり近い顔になっている。でも声は同じ田中敦子。押井守作品だから見なきゃと思ってみたら神山なんとか監督だった。監督は代わっても相変わらず饒舌で難解な展開。2千円の価値があるかないかは人によって違う。価値がないのは「高校デビュー」で、これはヒロインの造形といい、漫画的展開といい、「のだめカンタービレ」の完全なパクリである。配給と製作の中心はアスミック。高校生くらいの連中で結構込んでいて、これは溝端淳平を見に来ているのか。それなら、岡田将生と溝端淳平とがじん先生好みの北乃きいとがじん先生好みの太ももを持つ仲里衣沙が出ていたのに「ハルフウェイ」はなぜヒットしなかったのかな。あんなにおもしろいのに。それはともかく「高校デビュー」を見て思ったのは、溝端とその友人かっこいい2人(自分は別にかっこいいとは思わないのだが)の3人とヒロインの関係が、大和和紀の昔のまんが「アラミス78」のパクリであると言うことである。文字通り78年ごろの作品。当然ながらこれも集英社の少女漫画が原作で、少女漫画はいつの時代も相変わらずであるということである。これも始まりの瞬間から結末が分かる、いわゆる愚作である。みんな結末が分かる映画の方が安心して見られるのだろうか。「冷たい熱帯魚」も見ろ。それはともかく、そんな愚作がはびこる世の中と縁を切って早期褪色し(もうすぐ閉め切り)、小樽の雪深い小路の奥の銭湯の二階に下宿して押し入れで池内紀先生の本を読む生活を送りたい気にますますなる。それはともかく間違いが見つかりませんように。
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ダイヤのせいではなく、ダイヤに沿って仕事に来る... (がじん)
2011-04-13 00:18:10
ダイヤのせいではなく、ダイヤに沿って仕事に来るのがダイヤ職場だ。
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