思いつくまま

思いついたことを書いています。

唐沢俊一著『博覧強記の仕事術』(アスペクト)を読む。

2010年02月27日 22時54分54秒 | 読書
この著者が「トリビアの泉」(この番組はほとんど見たことがない)の人ということを全く知らずに、タイトルだけに惹かれて読んでみた。
タイトルの「博覧強記」という言葉を今まで知らなかった。「広く書物を読み、いろいろな事をよく記憶していること」だそうである。

書いてあった内容を大雑把に記録すると、
大事なのは、時間の長さではなくて、短時間でも集中すること、通勤電車の中は最高の勉強の場所である。
受験勉強は、大人の読書には全く役に立たない。受験勉強は暗記中心で、数学の問題でも自分で考えずに答えをひたすら丸暗記して、同じパターンのものには同じように回答するよう訓練されていたが、大人になってからは「理解すること」が大事で、さらに自分の頭で考えることが重要になってくる。
マーキングや付箋貼りはあまり意味が無い。
本を読むことによる利点もいくつかある。自分で「師」を自由に選ぶことができるので、自分が素人ならまずは初心者向けのやさしいものから読むべきである。いきなりむずかしいものを理解しようとするから、あきらめてしまう。そして、最初の「師」に飽きたら、すぐに捨てれば済むことだ。
本は読んだ冊数ではなくて、いかに内容を記憶しているかということが重要だ。
大人の勉強には、モチベーション、テンション(緊張感)、連れション(勉強仲間)の3ションが必要だ。
インプットしたものを自分の中に溜め込んでおくだけではダメ、アウトプットしなければいけない。アウトップットとは、こういうブログで記事を書くことだけではなくて、単に他人と会話することだけでも良い。とにかく勉強したことを他人にアウトプットすることが大事。
最初はオタクのようにマニアックでも良いが、少し人気が出たら一般大衆に受けるようにレベルを下げろ、そうすればみんながついて来る。

ざっと、上のようなことが書いてあったが、仕事術というよりは読書・勉強術という感じだったし、前半は面白く読み進んだが、終盤はTBSラジオの落語の話になって、何だか尻切れトンボのような感じで、何を言いたいのか、何をすれば良いのかよくわからなかったなぁ。
自分には、こんなアウトプットしかできないよ。 

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この本は、定価1,500円、昨年の7月に発行された割と新しい本で、図書館で借りて読んだからタダだった。
以前、他の人の読書ブログで、公共の図書館で借りてきて読んだ本の定価の1年間の合計が、納めた税金の金額を軽く超えていて元が取れたことを喜んでいるものを見たことがあったが、ちょっとマネして記録してみようかな。


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2 コメント

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Unknown (茨城パパ)
2010-03-03 00:14:25
こんばんは

勉強したことをアウトプットする。人に話をするのには理解していなければいけないので頭に残す手段でしょうか。

本大好きというわけではないので、本のことを語ることは出来ませんが「コレイイ!」と思った本は読んでいます。現在読んでいるのは三笠書房「マンガ・世界の歴史がわかる本」全3巻。池上彰さん的に実に解りやすく書いてあるのでスイスイ読んでいます。先日仕事関係の方と話をしている中で歴史の話になって話題に行き詰まってしまい、サラッとおさらいの意味で読んでいます。

それからもう一冊は斉藤孝著「原稿用紙10枚を書く力」(大和書房)ちと興味を持ったので読んでいます。こつを掴めば数百枚書くことも面白くなるような内容(ふーぅ)。ホントかよ~と言いつつ読んでいます。

最近できた図書館が近所にありますが、ありとあらゆるジャンルが揃っていて自分で本を買うのは勿体無い感じです。
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コメントありがとうございます。 (まっちゃ)
2010-03-03 22:33:31
>茨城パパ様

こんばんは。

今、別の本を読んでいるのですが、その本でもインプットしたことを整理して、アウトプットしていくことが大事だ!と書いてあります。
アウトプットするためには、当然のことながら内容を理解した上で、構想を組み立てなければならないので、頭には残っていくようです。
また、自分の頭の中だけで思っていても何も変わらないので、アウトプットしながら自分をアピールしろ!ということのようです。

マンガもバカにはできませんね。特に自分の不得意な分野については、マンガで初歩から理解するのが一番だと思います。

自分で本を書くなどということはとてもできそうにありませんが、こうやってブログの記事を書き続けることは、自分の表現力を磨く上で少しは役立つようです。

地元の図書館は、大人になってからは全く行ったことが無かったのですが、行ってみたら意外と良い感じでした。最新のもの以外の本を読むならばそれで十分だという感じがしています。
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