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思いつくまま

思いついたことを書いています。

小池龍之介著『もう、怒らない』(幻冬舎)を読む。

2010年02月07日 23時00分00秒 | 読書
他人が読んでいたので、貸してもらって読んだ。
東京大学出身の若手の僧侶が書いた本。
頭の中であれこれ考えてばかりいて、自分で勝手に悪い方にストーリーを作ってしまって、イライラしたりブツブツ言ったりすることは一番良くないし、あれこれ迷ったり悩んだりすることも良くないらしい。

何も考えずにひたすら熱中してヤレということだ。そうすれば充実感が得られて幸せな気持ちになって、ストレスなど無くなってしまうということらしい。

自分は別にいつも怒ってばかりいるわけではないが、ほんの些細なことでも腹が立つこともある。
怒りがこみ上げてきた時にそれを抑える方法が理論的に書いてあったので、やろうとしたが、やっぱり怒ってしまったほうが楽だった。
無理に怒りを抑えようとすると、かえってストレスがたまってしまって良くなかった。
もうこりゃダメだね。
また、1つのことに熱中しろと言われても、限られた時間の中で、いつも同時に3つくらいのことはこなしている。このブログだって、ただこれだけを書いているわけではない。音楽を聴きながらだったり、TVを見ながらだったり、飲み物を飲みながらだったり、時間を気にしながらだったり。
仕事中でも常に回りにアンテナは張り巡らせていて、たとえパソコンの画面に向かっていたって、来客があればさっと手を休めてそちらに対応するし、他人の電話なんかも耳をダンボにして聞いてしまう。
うちの職場には全くそういうことに気を取られることなく、ひたすら熱中してパソコンに向かい続けている人もいるが、それはそれでどうかなぁ、来客を無視するなよなと思ってしまう。  これってもう怒ってるね。

この本を読んでいくとスッーと入ってくる感じで、読んでいる時は、もっともだぁもっともだぁと思ったが、やはり実践は非常にむずかしいなぁ。
まだまだ修行が足りないのかなぁ。 
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神田敏晶著『Twitter革命』(ソフトバンク新書)を読む。

2010年01月11日 21時45分45秒 | 読書
昨年の12月に名古屋の大手書店に行った際に、Twitter(140字のミニブログ)に関する本のコーナーがあって、山のようにいろいろな本が積まれていた。あれこれ手にとってみて、一番面白そうなのがこの本だった。
Twitterさえあれば、マスコミなんかいらないという感じだし、RTでねずみ講のように無限に情報が広がっていくような感じだし、ボットに恋もしたみたいだし、ゆるくつながっているという感じも良いらしい。
この人、完全にTwitterにハマっちゃてるよって感じなのだが、Twitterの魅力が十分に紹介されていてとても参考になった。
SNSやブログやメルマガだとこちらからわざわざ見に行かないといけないし、ミクシー疲れとか読み逃げ禁止ってのもあるが、Twitterならフォローした人のツイートがタイムランに向こうから次々に表示されてくる。
鳩ポッポ首相も元日からつぶやきだしたし、もちろん『つながる力』の勝間和代さんや、事業仕分けで活躍したハスブネ議員や、元・国会議員の片山さつきさんや猪口邦子さん、ジョン・レノンの奥さんのオノ・ヨーコさんや名古屋が生んだスーパーアイドル・いとうまい子さん、それにもちろんつぶやきシローもつぶやいている。
実は自分も昨年から少しつぶやいているのだが、家で平日にパソコンの前に向かう時間は限られているし、このブログも書いているし、ほとんどTwitterをやる時間がないので、まだTwitterの良さがあまりよくわかっていない。
こうなったら、一番時間のある通勤電車の中でつぶやくためにiPhoneを購入するしかないなぁ。
ちょうど今使っているVodafone(古っ)のケータイは、ソフトバンクの崖っぷちの戦略にやられて、なぜか3月末で使えなくなってしまうそうだから。
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岡本太郎著『自分の中に毒を持て~あなたは“常識人間”を捨てられるか』(青春文庫)を読む。

2009年07月03日 22時00分00秒 | 読書
「芸術は爆発だ」というあの岡本太郎氏が書いた本で、NHK「だんだん」の石橋役の山チャンこと山口翔悟クンが愛読書にしているという本を読んでみた。
なかなか面白かったし、山チャンが愛読書だという理由はよくわかった。差込の数々のイラストも良かった。
たとえば、有名な臨済禅師の言葉に「道で仏逢えば、仏を殺せ」というものがあるが、岡本氏は「道で仏に本当に逢えると思いますか、逢えっこないんだ、逢えるのは自分自身だ、だから己を殺せ」って、なかなか良いねぇ~~~。
もっと若い頃・学生時代ならばチャレンジもできただろうし、たとえ自分1人が孤立無援でも自己主張をし続けるということができたかもしれないが、今の自分にこういうふうに生きてみろと言われても、それは絶対にムリ。 
岡本氏は、小学生の頃から、先生の言っていることが気に食わなければ、一切妥協をせずに生きてきた。自分は従順すぎた。
芸術についても語っているが、いわゆる職業芸術屋が商品として作った作品なんか本当の芸術ではないとのこと、まぁそうだなぁ。
ここであの「芸術は爆発だ」につながって行くのだが、「爆発」というのもドカンと大きな音が響いて物が飛び散るようなものではなくて、岡本氏のは音も物も飛び散らない、「全身全霊が宇宙に向かって無条件にパッ~と開くこと」、人生は瞬間瞬間に、無償・無目的にこの爆発をし続けるべきで、これが命の本当のあり方なのだそうだ。
自分の作品の前で「あら、いいわね」と言ってくれる人よりも、「いやな感じ」と言って立ち去られるほうが嬉しい、とうのも納得だ。「あら、いいわね」と言われるのは「どうでもいいわね」と同義語ということなのだ。

大阪万博の「太陽の塔」(似たようなものが犬山にもある。)の時は、まだ子供だったのでよくわからなかったが、昨年12月に渋谷で「明日の神話」の壁画を見た時は、何か惹きつけられるものがあった。

たまにはケチくさい考えを捨てて、パッ~~~と行ってみようか。


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関根友実著『アレルギー・マーチと向き合って』(朝日新聞出版)を読む。

2009年05月23日 22時43分49秒 | 読書
たまたま、4月に新聞の書評でこの本が取り上げられていたので、興味を持って読んだ。
アレルギー・マーチとは、アレルギーが行進曲のように次から次へとやってくるという怖いものだ。この体験を赤裸々に綴ったものだった。
自分も、花粉症とはもう25年以上の長い付き合い、それも最初のうちはヒノキくらいだったが、そのうちにスギ、そしてイネ科の植物など、次から次へとアレルゲンが増えていった。
そして、何が原因なのか全くわからないのだが、4~5年位前から蕁麻疹も出てくるようになった。
だから、本当はお酒やチョコレートなどは控えたほうが良かったりするのだが、これはなかなかむずかしいし、また、ストレスも無いほうが良いのだが、仕事をしている以上はこれも無くすことは無理だ。
それから大好きなサッカーの試合観戦、強くなったグランパス戦を毎試合でも現地に見に行きたかったりするのだが、どうしてもクシャミや鼻水が止まらなくなってしまったり、目がクシャクシャ、のどもイガイガしてきて観戦どころではなくなってしまうので、なんとなく足が遠のいてしまっている。
関根友実さん、大阪の朝日放送のアナウンサーだったらしいが、自分は全く知らなかった。画像を検索するとアナウンサー時代の写真が次々に出てきたが、この本に掲載されている昔の写真とは全く似ても似つかない素敵な女性である。こんな素敵な人がこれまでに壮絶なアレルギーの経験をしてきたなんて、にわかには信じられない。
小さい頃は、アトピー性皮膚炎、それが収まって来た頃にアレルギー性鼻炎、大学生でアトピー性の白内障・眼内レンズを入れる手術、ステロイド外用剤の塗りすぎによる副作用、アナウンサーになってからも臭覚障害、副鼻腔炎・鼻茸除去手術、アレルギー性気管支喘息・疲労性の肋骨骨折、アスピリン喘息、蕁麻疹、大人になってからかかると重症になる水疱瘡など、アレルギーを次から次へと経験してきた。
自分ならばとても耐えられないと思われる状態が次々にやってきたのに、それを乗り越えて、お茶の水女子大に入学、朝日放送のアナウンサーに採用され、結婚・出産までされている。
すごかったのは、気管支喘息の発作を繰り返して、肋骨にか所もの疲労性のヒビが入ってしまって、それでも咳が出て、脳天に激痛が突き抜けるとか、夜も眠られず、横にもなれずに気を失うように眠りに落ちるとか、歯科医の治療でもらった子供用頓服でアスピリン喘息になって、呼吸困難に陥って酸欠になりながらも必死で息を吸ったとか、1つでも大変なことをいくつもいくつも体験して来ている。
そんな辛い状況でも、明るく前向きに一生懸命頑張っている。
電車の中でこの本を読んでいて、思わず涙がでてきそうになったところも何か所かあった。
この本を読んで、自分のアレルギーなんかまだまだ序の口だと思った。多少痛いのかゆいの、あるいは辛いことがあっても、この人のように頑張って前向きに生きていきたいと思った。

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梅田望夫著『ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか』(ちくま新書)を読む。

2008年01月16日 22時17分44秒 | 読書
この本は、『ウェブ進化論』を書いた梅田望夫さんが書いた、またまた非常に刺激に満ちた面白い内容の本だった。あっという間に読むことができた。 
16日の日経新聞の夕刊にも取り上げられていた。
福沢諭吉の『西洋事情』と『学問のすすめ』が対になった存在と同じ意味で、『ウェブ進化論』とこの本は対になっている。
グーグルやウィキペディアのすごさがよくわかる。
人がなぜ働くのかといったことも、考えさせてくれる。
「ロールモデル思考法」というのは、初めて知って勉強になった。
ブログを利用してもう少し何かできるのではないかとは思うが、自分のブログは匿名のもっぱら趣味の世界・お遊びなので、これ以上はちょっと無理っぽい。最終的には、時間の制約が一番大きい。
「高速道路」と「けものみち」、「高速道路・高く険しい道」には、渋滞に行き着くまでもなく、もともと乗り損ねているので「けものみち」を行くしかない。
それでも今の自分の仕事について、このまま続けるのが良いのか、それとも別の新しい道があるのかと問えば、それに対する答えも用意されている。
もっと若くて、ウェブ・リテラシーを持っていれば、そちらの道を走ることができたかもしれないが、現実にはむずかしい。
ただ、英語圏と日本語圏では、10年後には相当差が付いてしまうかもしれないということが危惧される。経済産業省が研究しているようだが、追いつくことができるのか。
百度(バイドゥ)、中国で開発された検索サイト、これも脅威だなぁ。

とにかく、この本は十分刺激的だった。
なにしろ、この本について、10回にも及ぶ長大なブログ書評を書いている人もいるくらいだから。

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戸塚宏著『本能の力』(新潮新書)を読む。

2007年07月30日 23時13分13秒 | 読書
戸塚ヨットスクールの校長の戸塚宏氏が書いた本。
私は、彼の考え方に共感している。
人間は、「快を求め、不快を避ける」行動原理を持っている。人間は、快の状態では動かないが、不快の状態では、これを取り去ろうとして行動を起こす。行動を起こすことによって、人間は進歩する。人間の進歩には、質の高い不快感・恐怖が必要なのだ。
ところが、戦後教育では、子供が木に登ったり、川に飛び込んだりすることを一切禁止してしまった。そして、体罰反対などと言い出し、子供は叱るよりも、褒めて褒めて伸ばせ(褒め殺しかよ。)ということになってしまった。その結果が、宅間守や酒鬼薔薇聖斗の出現や、学級崩壊、電車の中でのしゃがみこみになってしまって、日本はおかしくなってしまったのだ。
父親や先生と、子供が友達感覚ではダメなんだ。威厳は大事なんだ。
口で言ってわかる子には用は無い。いくら口で言ってもダメなヤツを叩き直すために、体罰を与えるのだ。体罰は必要なのだ。体罰は、単なる暴力ではないのだ。
確かに、不幸にして訓練中に2人も亡くなってしまったのは事実だが、刑務所にぶちこまれるほどの悪意があったわけでは決して無い。この親は、もう、どうにも自分の手に負えなくなった子供を何とかして欲しいと思って、「スパルタ教育」で有名だったヨットスクールに入校させたハズなのに、いざ亡くなったら訴えるなんて。金属バットで殴られて自分が殺される前に、殺してもらって良かったよ、ってお礼を言っても良いくらいなのに。
戸塚氏には、世直しのために、これからも、もっともっと頑張ってもらいたい。

ちょっと過激に書きすぎたか。

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梅田望夫著『ウェブ進化論-本当の大変化はこれから始まる』(ちくま新書)を読む。

2006年05月30日 22時11分06秒 | 読書
ベストセラーと言われる本を旬に読みたいと思っても、どうしても遅れてしまう。この本もそういう感じ

パソコン・インターネットのあちら側とこちら側、これからは、あちら側で勝負ですか。検索するだけと思っていたグーグルって、そんなにすごい企業なんですか 。本やCDを買うだけのアマゾンも、そんなにすごい企業なんですか 
知らなかったなあ
この本には、グーグルが、ヤフー・楽天・ライブドアーとどう違うのかとか、また、ロングテールについて、詳しく説明されている。
もちろん、ブログについても説明されており、これは非常によく理解できて、おもしろかった。
グーグルを検索するとたどり着くことのあるウィキペディア、信頼に足るのか足らないのか、なんて言われても、信頼してしまいまっせ。
グーグル・マップ、家が写ってるジャン。エーーッ、見えないか

ウェブはどこまで進化していくんだろう。しょうもない感想しか書けないのが情けないなあ

でも、あちら側にも限界が来るんではないのか。ブログだって、プロバイダの容量にいつかは限界が来るのではないか。
インターネットばかりが、すべてではないしなあ。

農業や漁業をやる人もいるから、世の中が成り立っていくんだよなあ

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