幸満堂neo

日本人が事実に目を向けるだけで、世界が変わります。

お気持ち人それぞれ 役目も人それぞれ 

2010年11月24日 00時17分15秒 | Weblog
一つ前で書いたように、このたび我が家はマイホームを入手いたしました。
ですが、これも一つ前で書いたように、
その過程で、香ばしい出来事も同時進行でありました。

今回私達が買った家は競売物件で、
競売物件を買って転売する人が売主さんで、
その方に物件を斡旋する業者さん同席の元、
昨日、銀行にて本契約を締結してきました。

しかしまぁさすが競売物件の関係者というか、
売主さんも業者さんも、微妙なおっさんと、
ナニワ金融道に出てきそうな兄ちゃん姉ちゃんと、
微妙な雰囲気の方ばかりで、
それ自体は全く問題ではなかったんですが、
やっぱりなんというか、ひとクセふたクセ山あり谷あり。

リフォームをしてくださるというお話の中身は、
元々内装や外壁の汚れ、雨どいの洗浄に不要物の撤去だったんですが、
片付けて欲しいものはずっとそのままで、
そのままにして欲しかった玄関周りと庭は、
節約しまくった資材&不器用パパ風味の物悲しいDIY仕様となり果て、
「やって下さった」ではなく「何してくれた?」のレベルで、
結局、不動産屋さんが別の業者さんを呼んで、
残骸を撤去してくれる事になりました。

そして粛々と儀式のように進められると聞いていた本契約は、
金星逆行の影響から抜けてないよと言わんばかりにぐだぐだで、
待ち時間の間、ナニ金風味の業者さん達は、
銀行の玄関でうんこ座りでタバコ吸いまくり。

競売物件だからまぁいいやといろんな事に目をつぶるにも、
取引の最中のなんだかんだもあれこれあって、
本契約の日は、娘さんを連れて公園でなごなごしてなければ、
1千万近くの現ナマお代金を、売主さんのお顔めがけて
ぶん投げてしまいたくなってたでしょう。



で、そんだけムカつく事が山ほどあったわけですが、
今日現地に鍵を受け取りに行ったとき、
ふとその玄関周りの残骸に目をやると、
これ、素人がやるのにどれだけ時間かかったんだろう?ってくらい、
売主さんの努力の時間もたっぷり盛り込まれてる事に気が付きました。

家の中にはなぜか女性用のシャンプーがあって、
ちょっとお洒落な香りのする芳香剤もあって、
それらはナニ金風味の業者さんが、
引越しでバタバタするであろう私達の為に
置いていってくださったものらしく、
まるでその人の気持ちも一緒に置かれてるようでした。

家の中のガス台や照明器具は、
確かに私達が望んでいないものもあったけど、
売主さんがこの家の為に、たぶんニコニコしながらくらいに、
一生懸命選んでくれたことが十分に伝わってきました。

そして、素人ながら頑張ったその玄関周りは、
ふにゃふにゃのモルタルが崩れそうになっていて、
だけどそのぐだぐだが、私が前からお願いしたかった庭師さんに、
うちの庭や玄関周りをお願いするきっかけをくれました。
お金の事を考えてあきらめようとしていたけど、
しっかり危険な状態となってくれているので、
迷うことなく決心することが出来ました。


人間、一見どう見えても、どんな出来事が起こったとしても、
みんな知ってか知らずか、その人の役目を真っ当してるんだなぁと
なんかそんな事を考えました。

そしてはたからはどんな風に見えたとしても、
ちゃんとそれぞれ、いろんな気持ちがあって、
不恰好ながらにそれを体現しようとしてる人達が、
ちゃんと身の回りにいてくれるんだということも、
なんとなく、今更のように考えさせられました。

契約の日の銀行の玄関でうんこ座りは無いと思っても、
元々競売物件のやりとりみたいな、ハイエナっぽい業種なんて、
世の中お綺麗に渡れる人間が近寄る場所でもなくて、
でもその人たちを必要としている人たちは、私達を含め、
確実にいるわけです。

今回はものすごく残念な事の連続だと思ってたので、
契約の場で、娘さんを抱っこしてくれようとする売主さんを
触られてたまるかと軽くスルーしてしまった私ですが、
売主さんの失態という形で、私が憧れに向かって一歩前進したのも
また事実だったりします。
娘さんを抱っこさせなくてごめんなさい。

それに、売主さんのやりとりで目に付いた事は、
今までの私が性懲りも無く繰り返してきたことで、
これだけの金額のやり取りの中で売主さんがやってくれたからこそ、
「その選択は幸せにはなれないなぁ」を、
ものすごく考えさせてくれる結果となりました。

なんにせよ、業者さんも売主さんもいてくれたおかげで、
私があの理想どおりの家を入手出来た事は、まぎれもなく事実です。



私は今、たぶん、これからの人生に必要な事を、
ものすごい濃度の中で教えられてるのかもしれません。

はたからはどんな風に見えたとしても、
人それぞれ、ちゃんと込めた気持ちというものがある事も、
途中経過がどれだけぐだぐだで、ひどいとしか思えなくても、
それら全てがちゃんと、次のいい何かに置き換えられていく事も、
そこにいる全ての人が参加してくれたからこそ、
自分が今日、ちゃんと願いを叶えながらこの場所で生きていられる事も。

家を買うって、本当にいろんな事を教えられるんですね。

売主さん、業者さん
そして今日の今日まで粘り強く、ご尽力下さった不動産屋さんと、
いつも娘さんを可愛がってくれた不動産屋さんの方々と、
ずっとあきらめずに動き回ったパパさんに、感謝。

ありがとう。




いつも読んでくれてありがとう







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