楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

周防大島でミュージアム作りにチャレンジ!

2009年07月15日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
■半農半ツアーでの自立を目指して

 実家は福岡で、両親は専業農家でももを作っている吉谷です!大学を卒業する前、就職や家のことを考えるにつれ、身近にありすぎて深く考えなかった農業についても考えるようになりました。そこから、現在の社会の中における農業の位置づけに対して疑問に思うようになりました。既に就職先も見つかってはいましたが、地域維新グループのインターンで直感し、その中で本気で日本の農業を変えたいと思い、半農半ツアーで自立することを目指して、「米と個性で自立塾」のメンバーになりました。


■周防大島へ

 今年の6月、国土交通省都市・地域整備局の地方振興課半島振興室が出した、「平成21年度半島らしい暮らし・産業創生調査」の選考の結果、全国で7組のNPO法人や同好会などが採択されました。その中の一つに、「島じゅう知恵袋ミュージアム」というプロジェクト名で、私の企画も採択されました(主体者:NPO法人学生耕作隊)!
 この「島じゅう知恵袋ミュージアム」プロジェクトは、山口県大島郡周防大島町が舞台です。都会から田舎に人を呼び、周防大島ならではの財に触れ、‘自然のなかで生きる’力を培うためのフィールドと素材を用意します。地域と都会の人をツアーでつなげる仕組みを利用したプロジェクトの内容です。
 この周防大島の魅力は、海、山、森、田んぼ、畑などの大自然に恵まれていることです。さらに、面白い事に、古くからの歴史の名残りが見られる地名があったり、お遍路が毎年4月に行われ、住民の生活の一部として根付いていたりします。他にも歴史に関することでいうと、「古事記」に周防大島のことが記載されていたり、九鬼水軍ゆかりの地であったり、古民具を集めて資料館で保管した民俗学者の故宮元常一氏の出身地であったり、面白いものがたくさんあります。また、周防大島町が掲げているキャッチフレーズ『アロハな大島』という程、夏の日差しがぎらぎらと照り返し、透き通ったきれいな海も臨めます。実を言うと、私は夏が苦手でしたが、大島の海を見て胸が躍り、夏が好きになりました!


■「島じゅう知恵袋ミュージアム」

 周防大島で管理しているみかん園、田んぼ、畑。特にみかんは周防大島の特産物で、持主のばあちゃんがみかん園を血のつながらない若者に託してくださり、後継創業を行っています。都会では、畑を耕したくともそれが叶わない人が多くいらっしゃいます。訪問された人には、何度も大島を訪れることで、段階を踏み、森の入り方や海の危険な動物など、自然を知ることから始まり、実際に自然を体感し、自然と共存できる力を身につけてもらえればと思います。さらに、次なる育成者にもなれる仕組みも準備していく予定です。
 都会の人や子どもたちには、食べ物がどんな状態で土で育ち、収穫されているのか、知らない人が多いように思います。そんな方々に、ぜひ、大島の大自然の中で学び、自分たちで農作物を収穫し、大地の恵みのありがたさを実感してほしいです。そうした体験や学びが得られる自然体験フィールドを大島で作りたいです。


↑周防大島の海の風景


↑周防大島の畑の風景