この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#380 南軍の旗

2008年01月11日 | 随想
この画像は「Blue and Grey」の表紙の下半分の絵を拡大したものである。北軍が星条旗を南軍が南部連合の南軍の旗をかかげて激突している、

私が米国南部のサウスカロライナ州に短期間住んでいたときのことである。地元の新聞にある記事が載っていた。それは裁判の結果を報ずるものであった。サウスカロライナ州の隣のジョージア州(アトランタのある州で典型的な南部の州に一つ)のある小学校で学校にいつも南軍の旗のデザインのTシャツを着て来る子供がいたのだそうである。先生がそれを止めさせようとしたところ父兄が裁判所に訴えたというのである。裁判所は先生を支持して父兄の訴えを退けたという報道であった。
先生がそれを止めさせようとした理由は、南軍の旗のようなものは今はないし、それは米国の星条旗に反発するなものだから、教育上許せないということであったようだ。それに対して父兄は、南部は負けたとはいえ、旗を使うのをとやかく先生が言うのは自由の侵害だという主張だったようである。

ほかの南部の地区はよくわからないが、少なくとも私の住んでいたサウスカロライナ州では南部の旗をよく見かけたものである、家に立てているところあったし、自動車に大きなワッペンとして貼っているのもあったし、小さな旗をなびかせて走っている車もあった。
勿論、星条旗がどこにでも見られるという現象からいうとごく南軍の旗がみられるのはごく少数であるが、それにしてもよく見かけたものである。


いや、それよりも、サウスカロライナの州都のコロンビアに行ったときに、州の議事堂に州の旗とともに南軍の旗がはためいていたのには驚いた。写真に撮ったはずなのだが、今みつからないのでこのブログで示すことができないのだが。(私の目の錯覚ではなかったとおもうのだが)
南軍の旗を州の議事堂に立てるのはおかしいからもうやめようという議案がだされるのだが、なかなか通らないのでそのままになっていると聞いたことがある。

米国ではときどき私達日本人にはよくわからないことが起こっているが、私はその自由さ?に感心しているのである。

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