ときどき晴れ

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厳冬期 槍ヶ岳登頂 2日目  つらい!何もかもつらい!

2006年01月02日 | バリエーション&アルパイン&登山
12月31日 3:30起床。
天候は晴れて、星が輝いてる。
リュックにビバーグ準備と行動食2日分を入れて、5:00出発。
もう、数人は出発してしまっている。

◇つらかったこと1 「腰までのラッセル」
小屋を出て、30分程は先行パーティのトレースを歩いたが、先行パーティに追いついたとたん、道を譲られてラッセル開始。
膝から腰程度の雪の中をラッセル。つらい!
15分程ラッセルしていたら、後ろから先ほどのパーティが来てラッセルを変わってくれた。
ここからは、数パーティの7人が合同でラッセルをすることに。
ラッセルは、7人が一列の縦列に並び、先頭は疲れたら列の一番後ろにまわる方法。
でも、ふーじんの番になったら、いきなり進まなくなってしまった。
なんか、雪を足踏みしてるが全然進んでないぞ!
ふーじんの後ろの人が見かねて交代している。
ふーじんお早いお帰りで列の後ろに付く。
・ここで教訓!「ふーじんのラッセルは当てにするな!」
3時間半ほどのつらいラッセルで、「大喰岳西尾根」取付に到着。



■ラッセルつらい・・・・。

◇つらかったこと2 「突風」「寒さ」「急登」
「大喰岳西尾根」は、ものすごい突風。突風のなかに雪粒が混ざっていてこれが痛いのなんの・・・・。
あまりの強風で、敗退する人もいた。
強風にあおられて数m歩くと、斜面に横たわる状態。
これではまるで、五体倒地です。
終いには、強風で立つことも出来ずハイハイで登る状態。
かなりかっこ悪い登山です。
後で聞いたらふーじんの膝はあざだらけらしい。
数メートル登っては、3~5分横たわり休憩。
風よけになる物が何もない。
でも、ふーじんは横たわる時には、必ず俺の風下に横たわり俺を風除けにしてる。
多分本能のまま行動してるのだろう。
女の本能は恐ろしい。
でも、視界は良好なので根性で登る。
でも本当は、何度も何度も敗退を考えたことか。。
そんな状態を2時間以上やっていたと思う。
ちょっと手袋をはずすと、手がみるみる凍るのがわかる。
-20℃は軽く越えているだろう。



■「大喰岳西尾根」取付付近からみた、穂高岳

西尾根を抜けると、風は吹いていなくて最高の天気。
槍肩の小屋前(12:22)は、無風でポカポカ状態。
どうやら、西尾根だけが、風が吹いているらしい。
目の前に現れた、槍ヶ岳のピークに二人で感激。
早速、頂上へアタック。(12:54頂上)



■槍肩の小屋前



■槍頂上にて!最高の景色。

すぐに下山開始。
西尾根は、相変わらず強風。でも、多少は弱まったようだ。
下山は、かなりいい感じで飛ばし14:48頃には、西尾根の取付上部までおりてきた。



■西尾根取付付近。 もう少し雪が積もったら雪崩れるな!あぶない。あぶない。

そして、朝のラッセルのトレース後を快適に飛ばし、槍平冬期小屋に15時過ぎに到着。



■中崎尾根をバックに!

小屋では、敗退した人たちや今日登ってきた人たちに、激励を受けチョットいい気分。
少し早い夕飯を食べて、早々に就寝。
冬の槍ヶ岳は、天候や雪の状況、他のパーティの状況等次第では、登れない山だな。
今日は、視界は良かったので、西尾根の強風の中でも登れたが、あれで視界を利かないと絶対に敗退決定だね。
つらかったが、登れてよかった。

槍平冬季小屋 5:00~西尾根取付 8:30~槍肩の小屋 12:22~槍が岳山頂 12:54~西尾根取付上部付近 14:48~槍平冬季小屋 15:50

2 Comments

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いいなあ (yuji)
2006-01-04 23:43:57
かっこいいなあ。すごいなあ。

b-pump2でお世話になっている者です。

やれたらいいと思う世界だけど、ちょっと無理かなあ。

とにかく、登頂、無事な下山、おめでとうございます。
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YUJIさん (さか)
2006-01-05 00:23:38
山は、天候次第ですから。

明日からの八ヶ岳気を付けて行って来てください。
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