日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2018 - 西大塚駅

2018-04-22 15:04:59 | 東北
眺陽桜を筆頭に始まるのが、名木が点在する置賜さくら回廊です。米沢の桜が凄まじい勢いで散っていき、赤湯でも宮内でも見頃を過ぎた感がある中、この先の桜にも多くを期待するのは難しいでしょう。とはいえ、久しく無沙汰していた古木を目前にして、退却するという決断もしがたいものがあります。ともかく前進あるのみです。次へと向かう道すがら、西大塚駅を再訪します。
宮内から長井へ向かう県道の途中にあり、古木を巡っていくと必然的に通る場所です。そのため、花見の旅では西米沢駅と並ぶお約束の立ち寄り場所の一つでしたが、去年は赤湯まで、一昨年は米沢までしか駒を進めることができず、これが三年ぶりの再訪ということになります。
大正二年建築の木造駅舎は、幸いにも何一つ変わることなく健在でした。厳しい風雪に晒され、くたびれている様子なのは気になるものの、それでも小ぎれいに掃き清められており、荒れ果てた様子は全くありません。荷物窓口には駅ノートが置かれて、頭上の壁は駅と列車の写真で飾られ、待合室の扉と窓は開け放たれて、心地のよい西風が吹き込んできます。時間との戦いをしばし忘れる昼下がりです。

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