日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2016 - 冷汗

2016-09-22 11:21:21 | 甲信越
余裕綽々かと思いきや、またしても冷汗をかきました。乗船に際してのことです。
買い出しを済ませて港に乗り込んだのは出航の小一時間前です。ところが乗船手続に向かったところ、車両甲板が満車というまさかの張り紙が。直前まで空席状況は何度も確かめており、最後に調べた時点では一等船室の一部が埋まっているだけで、二等船室と乗用車については三角の表示すら出ていませんでした。過去に乗船したときも予約などしたことはなく、五連休に重なった去年でさえ、当日飛び込みで乗船できたと記憶しています。それが何故一晩で満車になったのかは謎ながら、ともかくこの便を逃せば予定が大幅に狂ってしまいます。キャンセル待ちを受け付けるとの案内を見て、一縷の望みをかけて申し込むと、幸い自分が一番目との回答が。それから五分と待たないうちに乗船できることが決まったものの、一時は仙台まで延々走ることを本気で覚悟しただけに、間一髪で滑り込めたのは幸いです。

一悶着はあったものの、船は定刻通りに出航しました。新潟市内でも時折小雨に降られましたが、その雨は上がって陰影のある明るい曇り空となり、ついには青空が広がって日が射してきたところです。
後方左の新潟市街が次第に遠ざかり、その右側には弥彦山がこちらを見送るように鎮座し、左舷側には佐渡の影が浮かんで、沖合を佐渡からのフェリーが航行しています。さらに進めば淡島、鳥海山、男鹿半島も見えてくるでしょう。津軽海峡、瀬戸内海、錦江湾などとは比べるべくもないとはいえ、太平洋航路に比べて日本海航路の見所は豊富です。
車両はまさかの満載となりましたが、去年と比べて旅客の数は明らかに少なく、2等寝台は上下向かい合わせで4つある区画が貸切となりました。後方のデッキも長らく貸切状態です。今まであったはずのテーブルとベンチが撤去され、腰掛ける場所が全くないのが惜しまれますが、この晴れ間が続く限りはデッキに立とうかと考えています。

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