日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の九州へ 2013三日目

2013-11-03 08:47:51 | 九州
出発します。昨晩世話になったのは「シーサイドホテル屋久島」でした。読んで字のごとくに港を望む高台の宿は、絵に描いたような観光旅館です。普段ならまず世話にならないこの手の宿を選んだのは、三連休という特殊事情によります。
五島でも対馬でも、宿は事前に押さえず現地で飛び込んでおり、もちろん屋久島でもそうしたかったのです。しかし、今回は行楽シーズンの三連休ということもあり、現地の宿泊事情を知らずに乗り込むのは少々危険な状況でした。実際のところ、少なくともWeb上で調べる限りは、他に現実的な選択肢が見当たらなかったため、飛び込みでは宿にあぶれるという事態も考慮し、柄にもなく安全策を採った次第です。
宮之浦港の至近という場所からしても、レストランと宴会場まで備えた大きな建物からしても、開業当時は島内で一番、現在もおそらく島内有数の立派な宿のようです。もちろん三連休だけに、先日泊まった京都の宿と違い格安というわけにはいかず、六畳の和室が7500円という、普段ならば絶対に手が出ないような料金でした。しかし、建物は古いながらも手入れされて不足を感じず、開け放った窓からは潮騒が聞こえ、夜行のフェリーの入港まで見られるというおまけつきでした。和洋それぞれ一食分ができてしまう朝食バイキングの充実ぶりも、全面ガラス張りのレストランからの眺めもさすがです。
自分にとって、宿とは基本的に呑み屋から戻って寝るための場所とはいえ、これだけの宿にもなれば、宿泊すること自体が楽しみになってきそうです。繁忙期に屋久島を再訪するというきわめて可能性の低い状況でない限り、今後世話になることもなさそうですが、奮発した甲斐はあったと思えるよい宿でした。

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