日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北陸信越縦断ツアー 2017 - 深澤酒店

2017-08-11 17:04:07 | 酒屋
今回は珍しく158号線経由を選択しました。新島々を過ぎたところで現れるのが深澤酒店です。
この店との出会いは十年以上前に遡ります。レンタカーでの活動の草創期、北陸からの帰りに立ち寄ったのが始まりです。旅先で酒を買うという習慣をほとんど持たなかった時期ではありましたが、女性店主が一人で営む異色の店で、決して広い店内ではないながらも、一家言ありそうな品揃えが印象に残り、そのとき買ったのが美寿々であったことも記憶しています。その道ではかなり知られた酒屋だと後々知り、さもありなんと納得したものです。しかし、その後北陸への行き来に糸魚川経由を好んで使うようになると、安房峠を経由する機会は大きく減り、稀に通るとしても深夜がほとんどになりました。その結果、この店を再訪する機会を作れないまま今日に至ります。
かくして十数年ぶりに再訪したこちらの店、各地の酒屋を訪ね歩いた今になって見ると、飛び抜けて秀逸とまでは思いません。しかし、市街からも駅からも離れた半端な場所にもかかわらず、お客が引きも切らないのは、流行に囚われず本物を見抜く店主の眼力と、蔵元との間で築いた信頼関係のおかげなのかもしれません。語弊を恐れず例えるならば、保原の根本酒店にどことなく通ずるものが感じられました。
惜しむらくは、残暑厳しい時期ゆえ生酒を選ぶことができず、選択肢が極端に絞られてしまうことです。そのような中、先ほど買った本金と重なるのを承知の上で、店主が一推しする美山錦の純米吟醸を選びました。

深澤酒店
松本市波田3136
0263-92-3107
900AM-2000PM
火曜定休

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