日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in東北 2013Part2 二日目

2013-02-10 17:59:09 | 温泉
弘前までの道すがら、再び温泉に立ち寄ります。本日の二湯目に選んだのは「板柳温泉」です。この温泉でまず特筆すべきは、駅前に建つ入母屋造の威風堂々たる木造二階の建屋でしょう。広い間口の中央に張り出した玄関の、柱と屋根周りの意匠が凝っており、当時の職人の技がありありと現れているようです。温泉記号と屋号の切り抜き文字を描いたガラスの引き戸を開ければ、手前の左右に年代物の下駄箱が、正面には番台が、その両隣に浴場の入口が並んで、ここが古くからの銭湯であることが分かります。実際のところ中の造りも銭湯そのもので、脱衣所に飛び交う会話は片言すら聞き取れない正調の津軽弁です。浴場は入って左の壁際に長方形の浴槽、もう片方に直線基調の洗い場というこれまたてらいのない銭湯の造りをもち、やや塩辛い滑らかな源泉が滔々と掛け流されて床を伝います。津軽の温泉は無数にあれど、田舎の町中の温泉銭湯ということになると、ここは津軽尾上の「大和温泉」などと並ぶ貴重な一湯といえそうです。

★板柳温泉
北津軽郡板柳町福野田実田47-13
0172-73-2151
800AM-2100PM
入浴料350円
泉質 ナトリウム-塩化物泉(等張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 54.5度
pH 8.0

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