日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 -山形正宗-

2012-11-20 23:01:24 | 晩酌
ひやおろしが酒屋の店頭から徐々に姿を消し、日本酒の最盛期は去りつつある今日この頃ですが、我が家には旅先で買い求めた酒が相当数積み上がっています。晩酌の酒に事欠く場面は当分ないでしょう。本日満を持して封切りするのはの秋上がりの真打ち、山形正宗の「純米吟醸秋あがり」です。白字に金色の文字をあしらったラベルが、自分にとって秋の風物詩となったのは、この酒に初めて出会った七年前のことでした。百花繚乱のひやおろしに目移りしながらも、この酒に限って毎年必ず買い求めるのは、年ごとの造りの違いを確かめるという目的があってのことです。
しかして、一年間待ちわびた今年の酒の出来映えはというと、鼻腔をくすぐるさわやかな香気と切れ味の鋭さは健在ながら、香気、切れ味ともにやや控えめで、角がとれて丸くなったような印象を受けます。昨年以前の記録を繙いても、この酒の寸評としては角が取れて丸くなったか、逆に角が立っているかのいずれかで、丸く感じたのは三季前以来のことになるようです。その当時とは、買い求めてから冷蔵庫でしばらく寝かせておいたという共通点があります。造りの違いなのか、それとも熟成のなせる業なのか、真相を知るには二本買い求めて違う時期に封切るなどの工夫が要るでしょう。来年以降の宿題にしたいと思います。

★山形正宗 純米吟醸秋あがり
水戸部酒造(山形県天童市)
原料米 山田錦
精米歩合 55%
アルコール分 16度
東京都港区 鈴木三河屋にて購入

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