日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

海を渡って沖縄へ 2018 - 代償

2018-10-31 14:45:08 | 沖縄
美栄橋からゆいレールに乗って那覇空港に移動。慌ただしく手続きを済ませ、最後に外の空気を吸ってから検査場をくぐりました。延べ四日にわたり滞在した沖縄ともしばしの別れです。

旅程の大幅な見直しにより九年ぶりの船旅を実現したばかりか、沖縄でも十分な滞在時間を捻出でき、全体を通じて見れば大成功といいきれる旅でした。しかし代償もないわけではありません。帰りの移動が慌ただしくなってしまうことです。
福岡まで空路に頼るのは例年と同様ながら、去年まではあちらに一泊して翌日帰っていたという違いがあります。それが着き次第そのまま帰る形となったことにより、旅も仕舞いかという淋しさとともに、復路の大移動に対する憂鬱さが押し寄せてきました。福岡に泊まれる、旅はまだ続くという高揚感が、無味乾燥で退屈な空路の移動の煩わしさを、多少なりとも和らげていたということでしょう。
正確には何もかも終わるわけではなく、500系と「サンライズ」を乗り継いで帰ることができます。しかし、沖縄行の船に乗るという明確な目的が存在した往路に対し、帰りは空路による移動を最小限にするという、消極的な理由があるに過ぎません。その結果、最後の移動が取って付けたようになってしまい、美しい終わり方とは必ずしも言い難いものがあります。福岡で一晩過ごし、本土に戻ってきた実感を噛みしめた後、翌日帰路につくというこれまでの行程が、実は理にかなっていたのだと気付きました。

去年までとの比較でいうと、長崎での一泊を船旅に、福岡での一泊を那覇に振り替えた形です。九年ぶりに実現した船旅の醍醐味は何物にも代え難く、次回も万難を排して再現したいと考えています。これに対し、最後の宿泊地については、那覇と福岡の双方に一長一短があるようです。
那覇に三泊したことの効果は繰り返し語ってきた通りであり、今回についてはこれでよかったと納得しています。しかし、今後毎年そうしたいとも言い切れなくなってきました。往路の船旅は堅持しつつ、最後の晩は那覇、福岡を隔年で選ぶという構想が、ますます有力となりつつあります。

コメント    この記事についてブログを書く
« 海を渡って沖縄へ 2018 - 我... | トップ | 海を渡って沖縄へ 2018 - 帰還 »

コメントを投稿