日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北か南か

2013-08-07 23:40:25 | 旅日記
毎年立秋を迎える頃に考え出すのが、年内の活動予定をどうするかということです。
暑さが一段落した九月に始動し、西日本への遠征と近場での小旅行を繰り返して、最後はX'masの大型活動で締めくくるという流れ自体は、おそらく今年も変わることがないでしょう。綿密な予定を立てたところで、天候と職場環境次第で絵に描いた餅となる可能性はいくらでもあるため、現時点でこれ以上のことを考えるつもりはありません。ただし、そろそろ決めておかなければならないことが一つだけあります。職場を丸一週休んでの大型活動でどこへ行くかということです。
過去にも述べた通り、現時点の候補は北海道と沖縄の二つです。北海道では昨年頓挫に追い込まれたソロキャンプを、沖縄ではやはり正月に構想しながら果たせなかった船旅を考えており、大まかな旅程は既に出来上がっています。気兼ねなく休みが取れる環境ならば、迷うことなく両方実行するのが当然でしょう。しかし、今の職場で一週間単位の休みを年に何度もとるという選択肢は、残念ながら非現実的といわざるを得ません。だからといってどちらか一方に絞れといわれても、これが実に悩ましい問題なのです。

北海道に関しては、既に花見で延べ九日間も滞在しており、日数だけを捉えれば十分な時間を注ぎ込んだともいえます。しかし、九日滞在したといっても、そのうち半分は悪天候で事実上使い物になりませんでした。花見はともかく、北海道の旅として考えた場合、やり残したことは多々あるというのが実感です。加えて、夏から秋にかけての北海道は長らく無沙汰になっており、今年を逃すと実に五年も間が空いてしまいます。年齢的にいつまでソロキャンプができるかと考えた場合、五年の空白はあまりに大きく、大げさに言えば危機感さえ漂っているところなのです。それだけに、これ以上の先送りは何としても避けたいという考えがあります。
一方、沖縄に関しては、今年こそ海を渡って行きたいという宿願があります。東シナ海を股にかけた壮大な航海と、旅情のかけらもない空路の移動では天地の差です。過去三年空路に頼った安直な旅しかできなかっただけに、やはりこちらも妥協をしたくはありません。

現時点では、金に糸目をつけないという前提で、両方決行することを企てています。もちろん、一週間以上の休みを立て続けにとるのは現実的とはいえないため、そこは工夫によって乗り切るということです。
具体的には、優先順位を北海道、沖縄の順とします。これはどちらへ行きたいかではなく、もっぱら気候を考えてのことです。すなわち、北海道でキャンプをするなら、9月の前半あたりが事実上の潮時になります。つまり、北海道へ行ってから沖縄へ行くことはできても、その逆では目的が達成できないのです。よって、北海道でソロキャンプをする前提で、9月の前半に丸一週間の休みが取れるように調整するのが、最初にやるべきこととなるでしょう。
その結果首尾よく北海道に行ければ、あとは沖縄をどうするかです。最短の日程でやりくりするなら、鹿児島までが列車での往復、そこから沖縄までが海路での往復となり、ぞれぞれ二日を要します。現地の滞在を二日間にすると、着いた日と合わせて那覇に三泊できるため、都合六日あれば最低限の旅程は成り立つでしょう。もっとも、六日ということは、土日の前後に休暇を合わせて四日とる必要があるわけです。それならいっそのこと休みをもう一日追加すれば、月曜から金曜が丸々休めることになり、前後の週末と合わせて九日間の休みが確保できます。つまり、六日というのは日程として非常に中途半端なのです。
よって、沖縄へ行くとすれば、無理を承知でもう一週休めるように職場と交渉した上で、もし果たせなければ、現地の滞在が「二泊一日」になるのを承知で五日間に詰め込むのが現実的と思われます。もちろん、去年のように北海道が職場の事情や天候不順で見送りとなる可能性はあり、そのときには迷うことなく沖縄に行けばよいことです。

このように、今のところ北海道でのソロキャンプと沖縄への船旅の二兎を追ってはいるものの、どちらへ転ぶかは天候と職場事情により多分に流動的です。しかし、まさに両極端ともいえる目的地へ、そのときの天候と気分次第で旅するというのも、独り身ならではの楽しみではないでしょうか。まずは九月の休みがとれるかどうかの勝負になりそうです。

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