日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の四国を行く 2020続編 - ホテル丸登美

2020-01-12 08:02:44 | 四国
高松に何度か宿泊した結果、市内の宿が二極化していることに気付いてきました。安いところにはそれなりの割り切りが求められる一方で、快適さも求めるならそれなりの出費が必要だということです。かような観点から自分にとって理想的だったのが、昨年世話になったニューグランデみまつでした。しかし、今回はあいにく満室だったらしく、代わりの宿を探さざるを得なくなりました。その結果行き着いたのがホテル丸登美です。
場所はニューグランデみまつの至近、それもあのとき車を止めた時間貸駐車場の斜向かいでした。一見すると何の変哲もないビジネスホテルながら、実態については一風変わっています。客室は全て和室、洗面所とシャワーは共用で、それに加え大浴場もあるというものです。
じゃらんでこの宿を見付けたとき、御多分に洩れず割り切りの要る宿かと最初は思いました。片原町の駅から至近でありながら、税込三千円台中盤という格安の宿泊料だったからです。しかし、繁華街から徒歩圏内、しかも和室に泊まれて大浴場付きなら、自分にとって申し分ありません。細かな点はさておき即決すると、その判断が結果としては吉と出ました。
それなりに年季は入っているものの、共用部を中心に改装されており、全く不足を感じないのはニューグランデみまつと同様です。四畳半の和室も一人旅には必要にして十分。清掃が行き届いているため、むしろ好ましく感じられます。大浴場も、中町フジグランドホテルのそれを上回る広さでした。
割り切りが要る部分もないわけではありません。フロントが開くのは夕方の五時から十時の間に限られ、その間にチェックインを済ませ、帰りの際はポストに鍵を入れていく仕組みです。接客にかける人手を最小限に抑え、その分値段で還元しようという方針なのでしょう。しかし、元々宿に手厚いもてなしを求めているわけではありません。精算機で支払う無味乾燥なビジネスホテルもしばしばある中、限られた時間とはいえ応対してくれるだけで十分ともいえます。自分にとって、ある意味ここ以上の宿はありません。捨てる神あれば拾う神ありでした。
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