日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国四国縦断ツアー 2012五日目

2012-11-26 11:09:34 | 居酒屋
酒場探訪の一軒目はなんばウォークの「初霞」を再訪します。朝から呑める千日前の大衆食堂を新規開拓したかったのですが、あいにく定休日で振られてしまいましたorz
とはいえ、こちらはこちらで悪くありません。思うに、関西の酒場の真骨頂は、朝から呑める正統派の大衆酒場であり、この店もまさにそのような酒場の一つです。カウンターには午前中から中年男が一人静かに盃を傾けていて、煙草をふかしたり文庫本を読んだりする客はいても、のべつまくなしに携帯電話をいじるような無粋な客は一人もいないというのが健全な酒場の証です。老若男女を問わず無数の人々が行き交う地下街にありながら、あえて定食などに手を出さないという潔さのおかげで、そろそろ昼時という頃合いにもかかわらず、悠然と酒が呑めるというありがたい仕掛けになっています。
そんな大衆酒場の楽しみに加えて、この店が特に秀逸なのは、蔵元直営だけに酒がどれもこれも安いということです。それも、白鶴の直売所などではなく、「睡龍」などで燗酒好きにはつとに知られた久保本家酒造の直営です。一合なみなみ注がれた琥珀色の純米酒が、ほどよい具合に燗されて300円少々。これに関西らしい酒肴が揃えば、何一つ不足はありません。安心価格でたらふく飲み食いするもよし、朝食代わりに軽く一杯引っかけてもよし。こんな店が地下街にも当たり前のようにあるのですから、関西の酒文化は偉大です。
開け放した間口からは、クリスマスソングが途切れることなく聞こえてきます。残り一月を切って、街は次第に華やぎを帯びてきました。

初霞
大阪市中央区千日前1丁目 なんばウォーク内
06-6213-6256
900AM-2200PM(土曜日曜800AM- )

ひやおろし・純米酒
おでん二品
かつおたたき
焼鳥
黒枝豆
鶏と大根のあっさり煮

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