日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北斗星惜別乗車 - 組織戦

2015-01-31 15:53:38 | 北海道
二時間あまり滞在して店を辞去し、買い出しを済ませてから札幌駅へ移動します。
当初は謎に包まれていた本活動の全貌が、この期に及んでようやく判明しました。六名だと思っていた参加者は、さらに増えて八名にもなるそうです。こうなると当然不思議に思えてくるのが、なぜそれだけの寝台券を確保できたかであり、自分としても開口一番そのことについてたずねました。すると主催者からの返答は、とにかく地道に攻め続けたというものでした。
乗車一ヶ月前の発売初日に、いわゆる「10時打ち」でB寝台を四人分押さえたのがそもそもの発端です。しかし、それだけで満足するような連中ではありませんでした。その後もWebで空席案内を常時監視し、キャンセルされた寝台券を一枚ずつ押さえていった結果、最終的にはさらに四枚の確保に成功したとのことです。もちろん、空きが出れば即埋まるという状況だけに、空席状況を常に確認するだけではなく、空いた瞬間駅に急行しなければなりません。そのため、時には複数名が連携してまで確保に走ったというのですから恐れ入ります。まさに組織戦の勝利ということになるでしょう。

そのような組織力が、土壇場でも遺憾なく発揮されました。宴会の席上、冗談半分で空席を再度確認したところ、折も折当日のキャンセルが出ていたのです。しかもその時点で、遅れてきた同行者の一人が札幌駅で待っているのは分かっていました。すぐさま電話を入れて寝台券をまんまと押さえ、宴会に飛び入りしていた札幌在住の仲間の乗車が急遽決定。これにより九名もの一大勢力が形成されました。自分でさえ寝台券が取れるとは全く期待していなかったのですから、その場で乗れといわれた当人についてはなおさらではないでしょうか。
「四名なら活動、それ以上なら合宿」とは仲間の一人の言葉ですが、たしかにこれだけの規模になると、単なる活動とは別次元です。「北斗星」自体はもうしばらく運転されるとはいえ、この人数で乗車するのは最後でしょう。そればかりか、寝台列車での宴会もこれが事実上の終焉です。正真正銘最後の機会を、かくも盛大に執り行うことができるのは喜ばしいものがあります。

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