日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い仙台へ 2018 - 旨味太助

2018-02-04 11:56:58 | B級グルメ
「太助」が開く時間に合わせて戻るという配分は計算通りですが、その一方で一抹の不安もありました。「太助」に長蛇の列ができ、取り付く島もない状況を何度か経験しているからです。閑散期の日曜ならば、それほどまでには混まないだろうと予想される一方で、連休中と違って「太助」以外の選択肢が事実上なく、万一外せば後がなくなることが懸念されました。しかしそれは幸い杞憂に終わり、待たずに入店という結果です。

通い続けて十数年になりますが、改めて思うのは、大きさに関する限りここが他店を全く寄せ付けないということです。そう思うのは、昨日「司」の牛タンをいただいた直後という事情によるところもあります。ただし、あちらの牛タンを物足りなく感じたわけではなく、こちらの牛タンの大きさがそれだけ突出しているということです。おそらく長さと重量を計っても決定的な違いまではないでしょう。しかし数字以上の圧倒的な存在感を持つという点では、桁違いに大きく見える明石海峡大橋のようなものとでも申しましょうか。
思うに、「厚切り」を売りにする牛タン専門店が無数にある中、「大きさ」で勝負するところは自分の知る限り一軒もありません。このことから推察されるのは、厚く切るより大きく切る方がはるかに難しいということです。実際のところ、大きく切るということは、芯を外れた固い部分も使うことを意味します。他店がこの大きさに切ろうとしても、固くてとても出せない代物になってしまうか、相当の腕がなければまともに焼くことができないのでしょう。事情を知らない素人からは、固いと批判されやすい「太助」の牛タンですが、この大きさと味を両立させるのは、よくよく考えると驚異的なことなのかもしれません。「他店の追随を許さない老舗の味」と自負するのも納得です。

旨味太助
仙台市青葉区国分町2-11-11 千松島ビル1F
022-262-2539
平日 1130AM-2130PM(LO)
日曜 1130AM-2030PM(LO)
月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
定食A1500円

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