日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える東北へ 続編 - 鷹の羽温泉

2016-05-22 20:52:20 | 温泉
温泉で一風呂浴びて、長きにわたる津軽滞在を締めくくります。大トリを飾るのは平賀の「鷹の羽温泉」です。
今回の活動で訪ねた三湯は、いずれも商人宿風の旅館を併設した飾り気のない施設でした。対するこちらは家族風呂併設の日帰り温泉です。しかしここがが異端なのかというとそうではなく、近くでいえば「からんころん温泉」に「境関温泉」など、同じ路線のところは多いような気がします。小ぎれいで現代的な建物は、これらの温泉に共通する特徴です。これもまた津軽の温泉の典型なのでしょう。
雰囲気こそ大きく異なるものの、お湯だけはどこへ行っても外れがありません。中央に鎮座する変わった形の浴槽はもちろん源泉掛け流し、カランが腐食していることからしてこちらもおそらく源泉でしょう。浴槽は熱めで塩辛く、カランは温めで金属臭を感じるのが特徴的です。

この一帯の温泉も二巡目三巡目に入ったと昨日申しました。こちらについては二回目ですが、前回からはかなりの時間が経っています。しかし津軽に数多ある温泉の中でも、自身にとってとりわけ思い出深い温泉の一つです。
初めて訪ねたのは七年前の暮れ、冬の北海道を自走するという、自身にとって空前絶後の活動の帰り道でした。函館から夜行のフェリーで青森に渡り、そこから秋田を通ってその日のうちに帰京しようなどという、今思えば無謀としかいいようのない行程の途中に寄ったのがここです。悠長に風呂など浴びるうちに当然ながら時間が押し、秋田に着いた頃にはすっかり暗くなって、盛岡を出てから疲労が一挙に噴出し、帰宅は翌朝八時という、若気の至りとしかいいようのない結果でした。
そのときほどの切迫ぶりではないにしても、盛岡まで移動するにはいささか厳しい時間になってきました。不本意ながら、東北道をひたすら飛ばした方がよさそうです…

★鷹の羽温泉
平川市本町村元228-3
0172-44-4526
630AM-2230PM
入浴料350円
泉質 ナトリウム-塩化物泉
泉温 51.0℃
pH=7.8
湧出量 180L/min

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