日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

関東一円はしご酒 2015初夏 - 國酒の仕業

2015-06-20 18:12:11 | 居酒屋
六時の開店を待って一軒目に飛び込みました。訪ねるのは「國酒の仕業」です。
今回少し迷ったのは、一軒目にどこを選ぶかでした。宇都宮で呑むなどという発想が出てくるようになったのは、米沢「河岸や」の頃から知る店主がこの店を開いたからで、自分にとって宇都宮で呑むとはここで呑むことといっても過言ではありません。その一方で、わざわざ宇都宮に来たからには、教祖があらゆる著作で絶賛してきた「庄助」を一度は巡礼しておきたいという考えがありました。この点、「庄助」ならば五時に開き、駅からの経路としても無駄がなく、なおかつ万全な腹具合で巡礼できます。しかしながら、「國酒の仕業」が開店以来順調なのは分かっており、前回も直前に電話一本入れてカウンターに滑り込むという経験をしています。よって今回も事前の確認が無難だろうと見て、宇都宮に着いた時点で電話を入れると、カウンターに一つだけ空席ありとの返答が。ならば早い時間に乗り込むしかなく、一軒目は必然的に決まったというのがここまでの顛末です。自分の直後に来た一人客は予約満席であえなく退散しており、まさに紙一重の状況だったということになります。
年の瀬に訪ねた前回に対して今回は初夏です。まず意表を突かれたのは、店先から聞こえる風鈴の音でした。見れば軒下でかなりの数の風鈴が揺れており、しかも手前にある栃の木が茂って、蔵を半分以上覆い隠しています。店内に入れば、開け放った玄関から風鈴の音が聞こえ、吹き抜けの空間に反響して、何とも心地よく聞こえるという仕掛けです。店主はそこまで計算して店を造ったのでしょうか。酒については何かと半端な初夏ではありますが、この時期に再訪した甲斐はあったようです。

國酒の仕業
宇都宮市大通り5-2-8
028-612-4992
1800PM-2400PM
月曜定休

大那・姿・天明・而今・丈径
お通し(松前漬)
〆鯖・平目こぶ〆
はも白焼
かっけ

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