日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国四国縦断ツアー 2016 - 国際ホテル松山

2016-11-04 19:38:45 | 四国
三時間弱の航海を終えて松山観光港に到着。バス、郊外電車、市内電車を乗り継いで中心街に移動してきました。本日世話になるのは定宿の松山ニューグランドホテル、ではなく「国際ホテル松山」です。
中心街の宿としては最安値に近く、部屋は簡素ながらも広くて快適、さらに温泉の大浴場があって、「たにた」が至近という好条件から、事実上の定宿となっていた松山ニューグランドホテルですが、今回は料金面での優位性があまりなく、大浴場もある宿がそれ以下の料金でいくつも見つかる状況でした。それでその一つに乗り換えたのかというとさにあらず。料金面で大差がないなら、味気ないビジネスホテルから趣向を変えようと発想しました。そのような観点で探したところ、ここの和室が空いていたという次第です。
場所は電車通りの北側、大街道とは対照的に明かりもまばらで静かな場所です。和洋中のレストランに結婚式場まで備えた建物はかなり大きく、実は由緒正しき宿なのかもしれません。ビジネスホテルというより観光旅館の趣であり、やや古びてはいながらも小ぎれいな雰囲気は京都の「ホテル杉長」を彷彿とさせます。
室内の雰囲気もあちらにどことなく似通っています。四畳半ながらも間取り以上に広々して感じられるのは、掛け軸を飾った床の間があるのに加え、高い船底天井のおかげでしょう。眺望はないに等しいものの、壁際に茶室のような背の低い襖があり、それを開けると砂利を敷き詰めた中庭が窓の外に広がっていました。
もう一つ変わっているのがユニットバスです。いや、床も壁もタイル張りになっていることからして、そもそもユニットとは違うのでしょうか。広めの浴槽はガラス戸で他の区画と仕切れるようになっており、実質的には洗面所とシャワー室が分かれているようなものです。大浴場はないと聞いて、今日は荷物を置き次第道後温泉へ行くつもりだったところが、結局今夜は宿で手早く済ませました。浮いた時間で酒場めぐりに注力します。

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