日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2020 - 北見相生駅

2020-10-22 18:32:10 | 北海道
交通量皆無の釧北峠を越え、さらに走ると現れるのが北見相生駅です。気温は阿寒湖畔とほぼ同じ12度、しかし風が止んだためか体感が変わり、あちらで羽織った上着を再び脱ぎました。
去年は臍を噛みました。最善を尽くしたもののあと一歩及ばず、かつての駅の構内が日陰になってしまったのです。保存された車両達が塗り直され、面目を一新していただけになおさら惜しまれました。あれ以来、日中に再訪するのが課題の一つだったわけなのですが、残念ながら返り討ちです。しかし、一応寄るだけ寄ったところ、これがあながち悪くありません。照明が焚かれるなどという虫のよい話こそなかったものの、道の駅の敷地に一番近い気動車だけは、街灯の明かりを鈍く反射しています。駅前には眩しすぎるほどの街灯がついており、駅舎が浮かび上がっていました。さらには、来し方に浮かんだ月が雲間から時折現れ、駅舎に重なるという幸運も。国道を時折車が通る以外は、物音一つ聞こえてこない静かな駅前の情景が印象的です。
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