日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の越後を行く - そばよし

2015-03-08 19:45:54 | B級グルメ
8号線を快走して柏崎に着きました。「北越」の前に普通列車が二本出る状況とはいえ、国鉄色の「北越」で締めくくるという目的がある以上見送らざるを得ません。これは取りも直さず、長岡で呑んで帰るという選択肢を放棄することでもあります。その結果、今回は柏崎で腹ごしらえをする必要が出てきました。これが好機と見て、かねてから注目していた駅前の「そばよし」を訪ねます。
この店の存在を知ったのは、以前乗り継ぎの合間に下車したときでした。虫食いになったうらぶれたアーケードにあって、ここだけが驚くほどに繁盛していたのです。地元では知らぬ者のいない有名店だと後になって分かり、さもありなんと納得したのでした。以来柏崎に何度も立ち寄りながら、なかなか訪ねる機会がなかったこの店に、今回ようやく入店と相成りました。

その後分かったのは、チャーシューメンと焼きそばが二枚看板だということでした。味噌ラーメン、ワンタンメン、タンタンメン、つけ麺、五目そば、チャーハンに餃子と、ラーメン屋にありそうなあらゆる品が揃う中、先客が注文しているのも十中八九が二枚看板のいずれかです。初見ということもあり手堅くチャーシューメンを注文すると、ほどなくして供されたのは、見た目からして圧倒的な一品でした。
通常のラーメン丼よりも二回りほど大きい丼に、大判のチャーシューが敷き詰められ、丼からはみ出ているという出で立ちには、噂以上の存在感があります。実見して分かったのは、丼の淵がラッパのように広がっており、それが大きさをなおさら強調しているということで、直径の割に高さはそれほどでもありません。特注で造られたであろう丼が、チャーシューメンの出で立ちを引き立てるのに不可欠の役割を果たしているのでしょう。
とはいえ、ごく普通のラーメンを丼だけで大きく見せかけているわけではありません。チャーシューの下に隠れた麺の量はかなりのもので、薄切りの腿チャーシューは何枚あるのか数え切れません。ラーメンと200円違いなら、大半のお客が選んでしまうのも宜なるかなです。黒胡椒の風味を効かせたスープと細い縮れ麺の相性もよく、見た目と味とで二度楽しめる名品でした。次の機会が巡ってきたときには、双璧のもう一方である焼きそばを試してみたいものです。

そばよし
柏崎市駅前2-1-70
0257-23-9337
1100AM-2000PM
火曜及び元日休業
チャーシューメン780円

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