日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 播州一献

2016-10-12 22:09:08 | 晩酌
播州の酒といえば関東では龍力、奥播磨が双璧ですが、その一角に食い込もうとしているのが「播州一献」です。先日赤坂の「創や」で呑んだひやおろしが秀逸だったこともあり、今回初めて四合瓶を手に取りました。
酒販店による寸評の中で印象に残ったのは「豪快な酸」なる表現です。山廃とは一味違う、しかし速醸もここまで来たかと唸らせる、豊かな酸をそのようにいうのでしょう。華やかさは一切なく、香り控えめ旨味濃厚。語弊を恐れずいうなら泡盛にも通ずる含み香が個性的で、その特徴は冷酒で最も際立ちます。しかし、泡盛の風味は泡盛で味わえばよいことです。この酒の持ち味が最大限に発揮されるのは何といっても燗でしょう。月並みな言葉を借りれば燗ならなお良し、ひやおろしの理想型というべき一品でした。

★播州一献 純米吟醸無濾過原酒 ひやおろし
山陽盃酒造(兵庫県宍粟市)
原料米 兵庫北錦
精米歩合 55%
アルコール分 16度
杜氏 壺坂雄一
東京都港区 朧酒店にて購入

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