近畿地方が終わって県別ネタは一段落。本日は過去四日間の試合結果を振り返ります。
・第11日(7/1)
北見、十勝、旭川、札幌、小樽の各地区で17試合の開催でした。北見地区では留辺蘂、小清水、美幌、十勝地区では音更、更別農に芽室など、いかにも北海道らしい地名が並ぶ一方で、更別農との直接対決を制した音更以外はことごとく敗退。美しい地名が現れては消え、北海道の地区予選は今まさに最盛期といった感があります。
・第12日(7/2)
北見地区で試合がなかった代わりに空知地区が開幕。旭川、十勝、札幌、小樽を含めた小樽の五地区で16試合の開催でした。小樽地区では道内四地区目の代表校が決定。本大会進出を果たしたのは、今季何度か紹介してきた小樽潮陵と小樽水産の両校です。中でも小樽潮陵は、同点の7回表に一挙7点を奪い、昨年の代表校北照をコールドで下す完勝でした。北海を破った札幌南に続く伝統校の快挙です。
・第13日(7/3)
旭川、空知、十勝、札幌の四地区で15試合。十勝と札幌は二戦目以降に入り、旭川と空知でもこれといった見所はありませんでしたが、しいていうなら空知で初戦を突破した砂川でしょうか。春1回、夏2回の甲子園出場経験を持つ砂川北を、統廃合により引き継いだのがここです。
繰り返すように、歴代の北海道代表は函館、札幌、旭川、帯広、釧路といった主要都市のチームにほぼ限られており、それ以外の町から出た代表校は数えるほどしかありません。選手権で複数回代表になったチームということになると、当時の砂川北とお隣の滝川西、あとは芽室の白樺学園だけです。北空知の小さな町のチームが、二度までも代表の座を勝ち取ったのは、北海道の高校野球史上に残る偉業といっても過言ではないでしょう。
・第14日(7/4)
開幕から二週間を向かえたところで、トリを飾る最北端の名寄地区が開幕。六地区で18試合が戦われました。
まず注目するのは、空知地区で揃い踏みした炭鉱町の3校です。芦別、夕張、美唄の文字が哀愁を誘います。春1回、夏2回の甲子園出場経験を持つ滝川西がさりげなく登場しているところも見逃せません。
名寄地区では利尻・豊富の連合チームが登場。利尻は函館地区の奥尻と並ぶ、道内わずか二校の離島勢の一つですが、今季はとうとう単独での出場から連合チームでの出場となってしまいました。今季から四校連合に組み込まれた霧多布にしてもそうでしたが、道内の小規模校が単独での出場を断念する事例が、この一、二年であからさまに増えたような気がします。姿を消すよりましだと考えるしかないのでしょうかorz
二戦目以降の結果としては、北見地区の遠軽が女満別を下して危なげなく3回戦に進出。遠軽は昨年、女満別は一昨年、それぞれ選抜に出場した経験を持ちます。雄武と網走南ヶ丘は二戦目で散りました。
ところで、従来から道内10地区の中で最もチーム数が少なかった名寄地区ですが、今季はとうとう1桁に突入し9チームとなりました。これでは自ずと日程も限られ、今季はこの日を含めわずか三日の短期決戦です。9チームに対して代表枠が2つということは、原則2勝すれば代表になれるわけで、もはや一つの地区としての存立すら危うくなってきた感があります。
もっとも、これは名寄地区だけの問題ではなく、北海道に共通する問題でもあるようです。というのも、各地区のチーム数と代表枠の倍率を求めると、以下の通り北と南の差がますます大きくなっているからです。
釧根 18:3=6.00
名寄 9:2=4.50
旭川 21:3=7.00
空知 15:2=7.50
北見 19:3=6.33
十勝 21:3=7.00
北北海道平均 103:16=6.44
室蘭 23:3=7.67
函館 25:3=8.33
小樽 13:2=6.50
札幌 61:7=8.71
南北海道平均 122:15=8.13
これに対し、三年前は以下のようになっていました。
釧根 21:3=7.00
名寄 12:2=6.00
旭川 22:3=7.33
空知 17:2=8.50
北見 21:3=7.00
十勝 23:3=7.67
北北海道平均 116:16=7.25
室蘭 27:3=9.00
函館 25:3=8.33
小樽 14:2=7.00
札幌 62:7=8.86
南北海道平均 128:15=8.53
どの地区でもチーム数が減りこそすれ増えることはなかったため、代表枠に対する倍率は総じて緩和の傾向にあります。しかし、南北海道が6チームしか減少していないのに対し、北北海道では一気に13チームが減少し、平均の倍率にも1.7倍の差がつくなど、北と南の不均衡がますます顕著になっています。仮に札幌地区の代表枠を1枠増やすと、同地区では61チームに対して8枠の7.63倍、南北海道全体でも122チームに対して16枠の7.63倍となり、不均衡が多少なりとも是正されるとは思うのですが。15という中途半端な代表枠は、導入から四年目にして早くも行き詰まってきました。
★北北海道大会
・十勝地区1回戦(7/1)
更別農0-15音更
帯広柏葉2-1芽室
・北見地区1回戦(7/1)
留辺蘂5-6x北見緑陵
北見柏陽12-0小清水
紋別8-5美幌
・空知地区1回戦(7/3)
砂川13-4岩見沢西
・名寄地区1回戦(7/4)
浜頓別16-8利尻・豊富
・空知地区1回戦(7/4)
夕張1-5芦別
美唄尚栄0-2滝川西
★南北海道大会
・小樽地区代表決定戦(7/2)
小樽潮陵9-2北照
倶知安4-9小樽水産
・第11日(7/1)
北見、十勝、旭川、札幌、小樽の各地区で17試合の開催でした。北見地区では留辺蘂、小清水、美幌、十勝地区では音更、更別農に芽室など、いかにも北海道らしい地名が並ぶ一方で、更別農との直接対決を制した音更以外はことごとく敗退。美しい地名が現れては消え、北海道の地区予選は今まさに最盛期といった感があります。
・第12日(7/2)
北見地区で試合がなかった代わりに空知地区が開幕。旭川、十勝、札幌、小樽を含めた小樽の五地区で16試合の開催でした。小樽地区では道内四地区目の代表校が決定。本大会進出を果たしたのは、今季何度か紹介してきた小樽潮陵と小樽水産の両校です。中でも小樽潮陵は、同点の7回表に一挙7点を奪い、昨年の代表校北照をコールドで下す完勝でした。北海を破った札幌南に続く伝統校の快挙です。
・第13日(7/3)
旭川、空知、十勝、札幌の四地区で15試合。十勝と札幌は二戦目以降に入り、旭川と空知でもこれといった見所はありませんでしたが、しいていうなら空知で初戦を突破した砂川でしょうか。春1回、夏2回の甲子園出場経験を持つ砂川北を、統廃合により引き継いだのがここです。
繰り返すように、歴代の北海道代表は函館、札幌、旭川、帯広、釧路といった主要都市のチームにほぼ限られており、それ以外の町から出た代表校は数えるほどしかありません。選手権で複数回代表になったチームということになると、当時の砂川北とお隣の滝川西、あとは芽室の白樺学園だけです。北空知の小さな町のチームが、二度までも代表の座を勝ち取ったのは、北海道の高校野球史上に残る偉業といっても過言ではないでしょう。
・第14日(7/4)
開幕から二週間を向かえたところで、トリを飾る最北端の名寄地区が開幕。六地区で18試合が戦われました。
まず注目するのは、空知地区で揃い踏みした炭鉱町の3校です。芦別、夕張、美唄の文字が哀愁を誘います。春1回、夏2回の甲子園出場経験を持つ滝川西がさりげなく登場しているところも見逃せません。
名寄地区では利尻・豊富の連合チームが登場。利尻は函館地区の奥尻と並ぶ、道内わずか二校の離島勢の一つですが、今季はとうとう単独での出場から連合チームでの出場となってしまいました。今季から四校連合に組み込まれた霧多布にしてもそうでしたが、道内の小規模校が単独での出場を断念する事例が、この一、二年であからさまに増えたような気がします。姿を消すよりましだと考えるしかないのでしょうかorz
二戦目以降の結果としては、北見地区の遠軽が女満別を下して危なげなく3回戦に進出。遠軽は昨年、女満別は一昨年、それぞれ選抜に出場した経験を持ちます。雄武と網走南ヶ丘は二戦目で散りました。
ところで、従来から道内10地区の中で最もチーム数が少なかった名寄地区ですが、今季はとうとう1桁に突入し9チームとなりました。これでは自ずと日程も限られ、今季はこの日を含めわずか三日の短期決戦です。9チームに対して代表枠が2つということは、原則2勝すれば代表になれるわけで、もはや一つの地区としての存立すら危うくなってきた感があります。
もっとも、これは名寄地区だけの問題ではなく、北海道に共通する問題でもあるようです。というのも、各地区のチーム数と代表枠の倍率を求めると、以下の通り北と南の差がますます大きくなっているからです。
釧根 18:3=6.00
名寄 9:2=4.50
旭川 21:3=7.00
空知 15:2=7.50
北見 19:3=6.33
十勝 21:3=7.00
北北海道平均 103:16=6.44
室蘭 23:3=7.67
函館 25:3=8.33
小樽 13:2=6.50
札幌 61:7=8.71
南北海道平均 122:15=8.13
これに対し、三年前は以下のようになっていました。
釧根 21:3=7.00
名寄 12:2=6.00
旭川 22:3=7.33
空知 17:2=8.50
北見 21:3=7.00
十勝 23:3=7.67
北北海道平均 116:16=7.25
室蘭 27:3=9.00
函館 25:3=8.33
小樽 14:2=7.00
札幌 62:7=8.86
南北海道平均 128:15=8.53
どの地区でもチーム数が減りこそすれ増えることはなかったため、代表枠に対する倍率は総じて緩和の傾向にあります。しかし、南北海道が6チームしか減少していないのに対し、北北海道では一気に13チームが減少し、平均の倍率にも1.7倍の差がつくなど、北と南の不均衡がますます顕著になっています。仮に札幌地区の代表枠を1枠増やすと、同地区では61チームに対して8枠の7.63倍、南北海道全体でも122チームに対して16枠の7.63倍となり、不均衡が多少なりとも是正されるとは思うのですが。15という中途半端な代表枠は、導入から四年目にして早くも行き詰まってきました。
★北北海道大会
・十勝地区1回戦(7/1)
更別農0-15音更
帯広柏葉2-1芽室
・北見地区1回戦(7/1)
留辺蘂5-6x北見緑陵
北見柏陽12-0小清水
紋別8-5美幌
・空知地区1回戦(7/3)
砂川13-4岩見沢西
・名寄地区1回戦(7/4)
浜頓別16-8利尻・豊富
・空知地区1回戦(7/4)
夕張1-5芦別
美唄尚栄0-2滝川西
★南北海道大会
・小樽地区代表決定戦(7/2)
小樽潮陵9-2北照
倶知安4-9小樽水産
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