京急の快特で横須賀へ向かいます。もちろん2100形が運用につく泉岳寺始発の列車を選びました。
全席クロスシートで間接照明、前後二席にまたがる大きな窓に日除けのカーテンを奢ったこの車両は、登場から十数年にわたり関東私鉄の至宝であり続けてきました。JR東日本に端を発した通勤電車の低品質化が他社にまで波及し、どこへ行っても無惨なまでの安普請に成り果てた代物が闊歩する今、この車両の価値は色褪せるどころかますます高まった感さえあります。都内で呑む習慣すら事実上途絶えた近年、わざわざ電車賃を払ってまで横須賀に通い続けるのは、この車両があるからといっても過言ではありません。
実際のところ、横須賀以外の東京近郊には、年を追えば追うほど出かける機会が少なくなっています。安普請の通勤電車に詰め込まれるのかと考えたとき、その時点で活動意欲が削がれるわけです。そして横須賀へ向かうときであっても、そのような車両に遭遇して辟易することがしばしば起こります。今日についていえば、神保町にやってきた三田線の列車が東急から乗り入れてきたその手の車両で、やむなく一本見送り後続の都営車を待つ羽目になりました。三田線に限らず、新宿線にも浅草線にも大同小異の安物が闊歩しているわけで、泉岳寺までたどり着くのも容易ではなくなったというのが実感です。
関東私鉄で孤高の存在感を放ってきた京急もとうとう時代の波に呑まれ、今や半数近くが安普請の新車に置き換えられたでしょうか。2100形がある今はよいとしても、問題となるのはこの車両の引退が現実味を帯びてくる数年後です。安い車体に形ばかりのクロスシートを配置したところで、剛性の低さからくる騒音と振動はいかんともしがたく、乗っていて興ざめするのは避けられないでしょう。ましてやロングシート車に置き換えられてしまえば、横須賀への小旅行は苦痛な移動以外の何物でもなくなります。残念ながらそうなる可能性が高い以上、乗れるうちに乗っておくしかなさそうです。
全席クロスシートで間接照明、前後二席にまたがる大きな窓に日除けのカーテンを奢ったこの車両は、登場から十数年にわたり関東私鉄の至宝であり続けてきました。JR東日本に端を発した通勤電車の低品質化が他社にまで波及し、どこへ行っても無惨なまでの安普請に成り果てた代物が闊歩する今、この車両の価値は色褪せるどころかますます高まった感さえあります。都内で呑む習慣すら事実上途絶えた近年、わざわざ電車賃を払ってまで横須賀に通い続けるのは、この車両があるからといっても過言ではありません。
実際のところ、横須賀以外の東京近郊には、年を追えば追うほど出かける機会が少なくなっています。安普請の通勤電車に詰め込まれるのかと考えたとき、その時点で活動意欲が削がれるわけです。そして横須賀へ向かうときであっても、そのような車両に遭遇して辟易することがしばしば起こります。今日についていえば、神保町にやってきた三田線の列車が東急から乗り入れてきたその手の車両で、やむなく一本見送り後続の都営車を待つ羽目になりました。三田線に限らず、新宿線にも浅草線にも大同小異の安物が闊歩しているわけで、泉岳寺までたどり着くのも容易ではなくなったというのが実感です。
関東私鉄で孤高の存在感を放ってきた京急もとうとう時代の波に呑まれ、今や半数近くが安普請の新車に置き換えられたでしょうか。2100形がある今はよいとしても、問題となるのはこの車両の引退が現実味を帯びてくる数年後です。安い車体に形ばかりのクロスシートを配置したところで、剛性の低さからくる騒音と振動はいかんともしがたく、乗っていて興ざめするのは避けられないでしょう。ましてやロングシート車に置き換えられてしまえば、横須賀への小旅行は苦痛な移動以外の何物でもなくなります。残念ながらそうなる可能性が高い以上、乗れるうちに乗っておくしかなさそうです。
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