日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 続編 - 弘南電車

2015-10-06 10:08:26 | 東北
弘前市街から102号線を飛ばし、弘南電車の尾上高校前にやってきました。真正面に岩木山が鎮座し、手前に稲穂が広がる中、そこを貫く古い高架橋を電車が行くという、弘南線の中でも随一の名撮影地で、昨秋も二日にわたって通った場所です。しかしながら、一日目は雲が多くて日が陰りがち、二日目も薄雲が出ていて万全とは言い難い条件だったため、今回晴れればまずここを再訪しようと考えていたのでした。
沿道の田圃がざっと八割方刈られているのを見て、だめでもともとと割り切っていたところ、待っていたのは期待以上の光景でした。周囲の田圃の大半が刈り取られている中で、カメラを構えたとき画面に映る部分にだけ、運よく稲穂が残っていたのです。しかも空には一点の曇りもありません。上り二本と下り一本を狙い通りに仕留め、只今次の下り列車を待っています。
光線の状態からすると、おそらく午前いっぱいここで粘ることになるかと思います。昼の前後は列車の間隔が開くため、その間に腹ごしらえを済ませて、午後からは他にも撮れる場所があるかどうか探してみます。経験上、七戸十和田までは二時間弱と見込んでおけばよいため、最終列車の時刻を考えると、少なくとも日没までは持ち時間があります。夕景をしみじみ眺める時間まではないとしても、日中の時間は余すことなく使い切るかもしれません。

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