日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える東北へ 続編 - はやぶさ1号

2016-05-19 06:31:10 | 東北
始発の「はやぶさ」で旅立ちます。あまりにも当然の選択ではありますが、ここへ落ち着くまでには紆余曲折がありました。
何の変哲もない五月の平日です。列車が混むなどという可能性は一切考慮せず、前日の晩に手配を試みました。ところが「はやぶさ」の始発列車は普通車、グリーン車とも窓側が全て埋まった大盛況。そればかりか後続の「はやぶさ」も午前いっぱいほぼ満席、さらには始発の「やまびこ」すらも普通車の窓側は埋まっているという、にわかには信じがたい状況でした。しかも厄介なことに、往路と違って仙台を境に状況が変わりそうな様子もありません。その結果残されたのは、「やまびこ」に盛岡まで乗り、そこから「はやぶさ」に乗り継ぐという苦肉の策だけでした。しかし、乗車前に念のため再度照会したところ、三列席の窓側に一つだけ空きが出ており、それをすかさず押さえるという顛末です。これにより目的地へ直行できるようになったばかりか、出発は30分遅く、到着も一時間以上繰り上がったため、まさしく地獄に仏の空席でした。

経験上、連休の初日でもない限り、「はやぶさ」の始発列車が埋まるかどうかがせいぜいで、仮に埋まっていたとしても後続列車はまず間違いなく手配できるのが分かっています。それだけに、今日の混みようには首を傾げるしかありません。しかも不可解なのは、今日だけでなく明日もこれに近い盛況だということです。例年の実績としても、この時期の東北新幹線が特に混むという印象はないのですが。「はやぶさ」と「やまびこ」の乗り継ぎを余儀なくされた往路にしてもそうですが、数日来の東北新幹線の混みようは尋常ならざるものがあります。
まさかの事態に直面して思うのは、先へ行けば行くほど貧弱になる東北新幹線の輸送力です。これが東海道新幹線ならば、たとえ大型連休の最盛期でも、何本か見送れば自由席には必ず着席できます。ところが東北新幹線の場合、見送ろうにも列車の本数自体が限られ、しかも盛岡以北は全車指定席という悪しき商慣行が罷り通っています。その結果、ひとたび指定席が埋まってしまうと収拾が著しく困難となるわけです。
この混雑が常態化すれば、東北への汽車旅にも少なからず支障を来すでしょう。あくまで突発的な現象であってほしいと願っています。

★東京632/はやぶさ1(3001B)/934七戸十和田

コメント    この記事についてブログを書く
« 満客頁支糸合 | トップ | 新緑萌える東北へ 続編 - 合流 »

コメントを投稿