日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 協和温泉

2015-09-26 20:12:25 | 温泉
無味乾燥な高速道路での移動は主義に反するものの、一風呂浴びる時間を捻出するため旭川紋別道を飛ばしてきました。訪ねるのは愛別の「協和温泉」です。
愛別の市街からそう遠くない開けた場所に、北海道らしい大きな三角形の建物があり、同じく大きな車寄せが張り出して、そこに「湯元 協和温泉」の屋号が掲げられています。玄関をくぐったところにあるいかにも旅館然とした食堂と、内湯のみの飾り気のない浴場は、津軽に点在する宿泊施設併設の日帰り温泉を彷彿とさせます。
事前の情報に反し、お湯は循環塩素消毒の紛い物ながら、家庭の浴槽より少し大きい程度の、実質的には定員一人の浴槽にだけ源泉が掛け流されています。炭酸泉との触れ込みよりも、特徴的なのは谷地頭のような褐色に濁った鉄臭い源泉です。幸運なことに先客がなかったため、その浴槽からたらいで湯を汲み体を洗い、ひとしきり浸かったところで他のお客が入ってきました。
北海道に上陸してからというもの、風呂に入るというと手早く済ませることを重視したり、古びた味わいの銭湯を訪ねたりで、お湯については度外視してきたのが実情です。それだけに、「入った」と実感できるお湯がなおさらありがたく感じられました。

協和温泉
上川郡愛別町協和1区
01658-6-5815
700AM-2200PM
入浴料500円
泉質 単純二酸化炭素冷鉱泉(低張性弱酸性冷鉱泉)
泉温 12.6度
pH 5.6

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