日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

九州沖縄縦断ツアー 2016 - Shimuはまかわ

2016-10-27 21:09:42 | 居酒屋
日程の繰り上げにより様々な弊害が出ている本活動ですが、よかったこともあるにはあり、その一つは長崎泊が平日になったことだと昨日申しました。もう一つのよい点として那覇に三泊できることが挙げられます。その恩恵に早速与り、本日は「成^2」以来久々の新規開拓を試みます。訪ねるのは「Shimuはまかわ」です。

自分にとって那覇での原点ともいえる店は「八合一升」ですが、初めて訪ねた当時は兄弟による経営でした。その後弟が独立して開いたのがこの店です。そのことを知ったのは何年か前のことであり、これまでにも何度か寄ってはみたものの、定休日に重なったり、なぜか休んでいたりで縁がなく、今回ようやく訪ねる機会を得た次第です。
那覇で立ち寄る店が通称一銀通りの周辺に集中する中、こちらの店は58号線を挟んだ反対側の松山にあります。ただし猥雑な繁華街から少し離れた、58号線の一本西寄りを行く路地裏です。これまではシャッターが下ろされ、明かりも消えて判然としなかった店内ですが、今回初めて営業中に訪ねてみると、予想外の賑わいに意表を突かれました。玄関の右側にある半個室も、左側にあるテーブルも、全て埋まっているのが外から見えたのです。しかし、満席で振られることも覚悟しつつ引戸を開けると、通された6席ほどのカウンターに先客の姿はなし。どこでもお好み次第という状況の中、店主の定位置らしき奥側に着席しました。

結論からいうと、かなりの精度で予測が的中しました。事前の情報が多すぎて、その情報からある程度の予測ができてしまい、結果としてその予測を超える感動までは得られないという現象を、教祖が推奨する有名店でしばしば経験してきましたが、この店の場合事前情報というより経験則とでも申しましょうか。というのも、那覇で贔屓にしてきた店の大半が、広々したカウンターとオープンキッチンを中心にした若い店主による店で、和食を主体にしつつ沖縄料理、創作料理を交えた品書きも大筋で共通しているのです。「八合一升」の出身であることからしても、同じ路線を受け継いでいるのだろうと予想しました。結果もまさにその通りだったという次第です。
もちろんこれは期待外れだったということではなく、期待に寸分違わぬものが提供されたということに他なりません。清潔かつ機能的な厨房、左利きの店主による華麗な包丁捌きは眺めているだけでも楽しく、突き出しに揚げたてのワカサギを出すところなどは気が利いていて、刺身、一品、沖縄料理のどれもが安定したおいしさでした。教祖の推奨店と同様、何度か足を運ぶことで分かってくるよさもあろうと想像します。

店主が「八合一升」にいたのは自分が通い始めて三年ほどだったと記憶しています。当時丸刈りだった店主は茶髪を刈り上げ髭を蓄えるなど貫禄を増していました。少なくとも五、六年の無沙汰となるわけで、当然こちらのことは記憶していない様子でしたが、古くから知る人物が一国一城の主となった姿は感慨深いものがあります。入ったときの盛況からして店も順調なのでしょう。健在ぶりを確かめられたのは幸いです。

Shimuはまかわ
那覇市松山1-1-6 吉川アパート1F
098-861-0155
1800PM-2300PM(LO)
日祝日定休

オリオン・菊之露
突き出し
二点盛り
やんばる島豚アグーの無添加ソーセージ
とまとチーズ焼バジルソース
そーめんたしやー

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