日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 完結編 - 食道園

2015-10-12 12:10:23 | B級グルメ
盛岡に午前いっぱい滞在するという展開は、おおむね想定通りでした。しかし、一つだけ誤算だったことがあります。「盛楼閣」に開店を待って入ろうとしたところ、ビルもろとも改装休業中だったのです。昨晩到着が遅くなったとき、この店があると当てにし切っていたはずが、危うく足をすくわれるところだったということになります。しかし幸いにして「食道園」に待ち時間なしで入れたため、こちらでお昼をいただくことにしました。
祝日につき焼肉と冷麺のセットメニューはありません。どちらか一方の選択を迫られたとき、躊躇なく選んだのはカルビセット1450円也。薄切りで表面積が大きく、焼くというより炙る程度で最も持ち味を発揮するのが当店のカルビの特徴です。従来は「盛楼閣」より脂身が多いという印象だったはずが、昨日「肉の米内」で食した豚トロ並みのカルビに比べれば、こちらは噛めば噛むほど肉の味が滲み出てくるように感じられます。やはり、自分にはこの程度が最も合っているようです。
焼肉を二日続けたことにより、今更再認識したこともあります。こちらではタレの小皿がつかず、すき焼きと同様溶き卵に漬けるのが暗黙の前提になっていることです。ただしこれは、小皿一枚出すのを惜しんだということではなく、タレで焼いたものを重ねてタレに漬けるより、生卵と合わせた方が調和するような味だからなのでしょう。「盛楼閣」「肉の米内」両店では半ば形骸化しいている生卵を、最も効果的に使っているのはこの店だと思います。

食道園
盛岡市大通1-8-2
019-651-4590
平日 1130AM-1530PM/1700PM-2400PM
日祝日 1130AM-1530PM/1700PM-2200PM
第一・第三火曜定休

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