日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2016 - 安牛駅

2016-09-29 16:05:45 | 北海道
最後に残った安牛駅を訪ねます。これにより、宗谷本線全駅を曲がりなりにも訪ねたことになります。
例によって塗装がひび割れた貨車駅舎ですが、こちらはひび割れを通り越してはがれ落ちており、駅前側の駅名表示は完全に読み取れなくなっています。待合室の中も荒れ果てている様子こそないものの、駅ノートが置かれているだけとやや殺風景です。昨日訪ねた駅の多くが、駅前にささやかながらも市街があったり、広々した牧草地が広がっていたりしており、さらには駅舎も色とりどりの花壇で飾られるなど明るい雰囲気だったのに対し、本日訪ねた駅のうち、幌延以外は総じてうらぶれた雰囲気でした。

名寄を出て北上を開始したのが月曜、日進から稚内まで32駅を訪ねるのに四日を費やしました。一昔と少し前、活動仲間と駅を巡っていた頃には、一時間におよそ五駅の割合で粛々と訪ねていたものです。それが今では一日平均10駅にも満たないということは、一駅あたりの滞在時間が格段に長くなっていることを示しています。
かつては数を稼ぐことに汲々として、無味乾燥な貨車駅舎など見向きもしないところでしたが、そのような駅舎が小ぎれいに手入れされている様子などは見ていて好ましく、駅前の雰囲気も千差万別であることに気付いてきました。ひたすら数ばかりを追い求めていたかつてよりも、活動としては今の方が面白いというのが実感です。今回道北に深入りしすぎたことにより、同じく存続問題が浮上している道東については手つかずで終わりそうですが、次の機会はそちらを中心に旅してみたいと考えています。

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