日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

錦繍の飛騨を行く - 時間切れ

2015-11-22 16:32:45 | 東海
空が一時明るくなったとはいっても、この時期なら四時を過ぎれば日没も同然です。光量が限界に達したところで時間切れと相成りました。
初めて腰を据えたことにより、高山市街の全体像というものがようやく見えてきました。今回知ったのは、宮川の東と西で街並みが相当変わるということです。駅と呑み屋街がある西側にも、古い建物は随所に残っています。しかし、町並みそのものの古さということになると、川を渡った東側に俄然趣があります。立派な寺社が点在することからしても、元々は東側に街の中心があり、それが鉄道の開通により次第に西側へ移ったのかもしれません。
古い町並みと聞いて連想したのは、電線を地中に埋めて町家を小ぎれいに修復した、いかにも観光地然とした町並みです。それだけに、そこを観光客が闊歩する光景を想像すると、とても近寄りたいとは思いませんでした。しかし今回訪ねてみれば、そのような町並みばかりでないことも分かってきました。人々の生活感が色濃く滲み出た町並みは随所にあります。家々の様式、街路の形状、地形の起伏などは京都、金沢などとは違う高山特有のものです。それらを心行くまで訪ね歩くには、一日などでは到底足りず、何度か通い続けるしかないでしょう。
もっとも、京都、金沢などと違って、高山を再訪するのは面倒です。往復にそれぞれ一日費やすとなると、三連休を注ぎ込んで中日の一日を充てられるに過ぎないわけです。しかるに、来年の大まかな予定を考えても、今回のような機会を捻出できる可能性は低いと言わざるを得ません。さりとて、高速バスで往復するつまらない旅にしたくもありません。高山を再訪する機会をどのようにして作るかは、今後の重要課題の一つとなりそうです。

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