日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北海道花見の旅 2018 - 襟裳岬

2018-05-06 09:37:33 | 北海道
何度も挫折した挙げ句、ようやく宿願を果たしました。襟裳岬に到達し、小一時間ほど岬の周囲を歩いた後、車内に戻ってきたところです。
着いた直後は薄日が射していたものの、その後雲が次第に厚くなり、気付けば平凡な曇り空となってしまいました。もう少し早く宿を出るか、途中で寄り道しなければ、晴天下で岬を一望できたのかもしれません。しかし、灯台だけは晴天下で写し止めることができました。
前回ここを訪ねたのは九年前、浦河の優駿さくらロードを訪ねた後のことです。浦河を出た時点でも日が傾いており、明るいうちに着けるかどうかは何とも微妙でした。それでも残照があるうちにえりもの市街を通過し、これなら夕焼けだけは見られるかもしれないと思いました。ところが岬が近付くと霧が立ち込め、着いたときには何も見えなくなっていました。東の方から冷たい強風が吹き付け、車外に出るのも辛いという状況の中、どうにか灯台の明かりだけをカメラに収めたというのがそのときの顛末です。
襟裳岬の代名詞である沖合へ長く続いた岩礁は、誰が撮っても同じになる絵葉書通りの眺めともいえます。どちらを眺めたいかといえば、自分にとってささやかな思い出があるこの灯台でした。その灯台を、早春を思わせる淡い日射しの下で眺められただけでも、ここまで走ってきた甲斐はあったというのが実感です。

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