日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北近畿 四日目(8)

2011-10-11 14:36:30 | 酒屋
大津でのお楽しみ、小川酒店に立ち寄ります。初めてこの店に出会ったのが九州への行きがけに立ち寄った七年前、以来大津を訪ねる時は、営業時間内なら必ず立ち寄っていることからすると、少なくとも四、五回は訪ねたことになるでしょうか。しかし、久方ぶりに立ち寄ると、これまで気付かなかったこの店のよさというものが分かってきます。その一つが店内のレイアウトです。奥手に長い店内へ入ると、まず左には冷蔵ケースが鎮座し、申し訳程度のビール類の他は、この店の主力ともいうべき滋賀の地酒で占められています。その奥には酒と同程度のスペースでワインが並ぶのですが、この棚というのが年季の入った木製の棚で、そこに置かれると酒瓶がなおさら引き立ってきます。対する右側の手前には信楽などの小洒落た酒器が、やはり酒とほぼ同じスペースを使って陳列されていて、奥手の棚に焼酎など常温の酒が並びます。そしてひときわ目を引くのが中央部です。常温の酒の四合瓶、五合瓶が置かれた手前側はともかくとして、突き当たりのレジカウンターの背後に造り付けたガラスのショーケースに、店主が趣味で集めたであろう和洋様々な置物が並んで、そこだけ見れば酒屋とは違う店のようです。そんな瀟洒な店内で、所狭しと並んだ滋賀の酒を見定めるうちに、気付けば小一時間滞在してしまうということも珍しくありません。見て楽しく選んで楽しいこの店は、これからも大津での必須の立ち寄り場所となることでしょう。

小川酒店
滋賀県大津市浜大津2-1-31
077-524-2203
日祝日定休

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