日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北近畿 三日目(4)

2011-10-10 09:42:16 | 酒屋
沿道に良酒屋発見です。高い瓦屋根を頂いた黒基調の立派な店構えに遠くからただならぬ気配が感じられ、酒林が吊された入り口から中へ入ると、そこには地元丹後の地酒が蔵元ごとに冷蔵されていて、期待が確信に近いものへと変わって行きます。並んだ酒は、都会ではまず聞かない、しかし相当作り込まれたであろう品々です。とりわけ注力しているのが与謝娘で、それぞれに名前の違う限定品がいくつも並んで、値札に筆で書かれた解説から、丹後の酒に対する店主の深い愛情が伝わってくるようです。県外酒にも九州の名もなき地酒を選ぶなど、まだ無名の、しかし地道に実直に造られた銘酒を自ら発掘しようとする姿勢には好感がもてます。材木を縦横無尽に渡した高い三角屋根を初めとして、木をふんだんに使った店内のしつらえも心地よく、再び丹後へ来た時は多少寄り道してでも再訪したいと思う名店です。

酒源
京都府宮津市須津2665-10
0772-46-3035

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