日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

偕楽園観梅ツアー 2020 - 待ちわびた再開

2020-03-15 17:32:09 | 東北
三時間半の乗車を終えて仙台に着きました。小一時間の間合いで折り返せる状況ではありますが、暗い中で乗り通しても面白くありません。一杯やってから新幹線で帰ります。
上野から乗った列車が空いていたため、水戸から先ならなおさらだろうと思っていました。ところが、水戸駅で特急券を手配したとき、意外なほど埋まっているのに面食らいました。しかし、運行再開初日だった昨日はともかく、仙台まで乗り通す物好きがそれほどいるとも思われません。先へ行けば空くだろうと高を括っていたのです。それだけに、仙台まで窓側が全て埋まったままとは予想外でした。
震災前、仙台まで直通するのは付属の四両だけでした。その程度でも間に合う輸送量だったということです。しかるに10両もある列車がこうなるのは、取りも直さず同業者が多かったということでもあります。だからといって、心底辟易したわけでもありません。まず、凛とした冬晴れとは違う、さりとて春の霞んだ空とも全く違う青空が実に見事でした。不必要にも思える高さで田圃を貫く、新線区間の高架橋から眺める車窓も楽しいものがありました。
それとともに印象的だったのは、沿線の各所に見物客が出ていたことです。ただし、その全てが同業者だったわけではありません。地元の人々にとっても待ちわびた再開だったのでしょう。北陸新幹線の開業を見届けた五年前を彷彿させる一幕でした。興醒めする点もあるにはあったものの、今日乗った甲斐はあったといってよさそうです。
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